以前、以下の記事のとおり、インプットとアウトプットのためのWorkFlowyとEvernoteを中心にしたツールのフローを記事にしました。

それから4年ほど経過したため、その最新バージョンとして、「WorkFlowyとEvernoteを中心とした情報処理システム」のフローを公開します。(仕事ではなく生活上の情報を処理するシステムです)
WorkFlowyとEvernoteを中心に据えるのは、4年前と変わっていませんが、アウトプットにおいては新たに「Ulysses」を導入し、今ではブログや本の執筆には欠かせないアプリとなっています。
あと、細かなところを整理し、フロー自体をシンプルに見直しました。
経済学者の野口悠紀雄氏は著書『書くことについて』の中で、仕事や生活上のさまざまな情報を処理するシステムの重要性を指摘しています。
https://1mbookreview.net/20201217-kakukotonituite/
本書を読んで、改めて、こういったシステムの重要性を再認識し、さらには全体像を図式化して、全体として効率的にまわっているか、機能的かなどの視点で時折メンテナンスすることが大事だと感じました。ということで、今回、新たに見直そうと思ったわけです。
なお、本記事は2021年1月現在の内容を紹介していますが、最新の情報管理システムの形は、本記事の最下段で紹介しています。
1 情報処理システムの全体像
インプットとアウトプットのための「WorkFlowyとEvernoteを中心とした情報処理システム」の全体像を図式化したものが、以下の画像です。

左の囲みが、アウトプットに関するフローで、それ以外が主にインプットに関するフローです。
アウトプットに関しては、「WorkFlowy」と「Ulysses」、インプットに関しては、「Evernote」が中心です。各アプリの役割は、次項で簡単に説明します。
2 情報処理システムの詳細
(1)アウトプット
a WorkFlowy
私にとって「WorkFlowy」は思考の作業場です。今、自分が考えている最中のメモや文章がWorkFlowyにあります。

また、考えるための材料、一番多いのは、ブログのネタとKindle本(KDP)を書くためのネタですが、WorkFlowyでこれらの管理をしています。さらに、これらのネタをもとに、WorkFlowyでブログやKDPの内容の骨格づくりをしています。
WorkFlowyで骨格ができたら、Ulyssesに移動させて、Ulyssesで文章を書き始めます。


b Ulysses
「Ulysses」では、ブログの原稿やKDPの原稿を書きます。Ulyssesは複数の書きかけの文章の管理がしやすく、WordPressに直接投稿できるので、ブログにはもってこいのアプリです。
また、WordPress以外にもEPUB形式など、さまざまな形式で出力できるため、本の執筆にも適しています。



c PressSync
Ulyssesでブログの原稿を書いた後、そのままUlyssesからWordPressへ下書きとして投稿しています。
その後、iPhoneやiPadの「PressSync」で、最終チェックをしてからブログの記事として公開しています。


(2)インプット
a Evernote
基本的に「Evernote」はデータの倉庫として使っています。
以前は、Evernoteには自分のすべてを保存する、という使い方をしていましたが、最近はやみくみもに保存するのではなく、見返しやすく保存することを強く意識しています。



b feather
Twitterは、アウトプットとしてはあまり使えておらず、そこが課題です。
インプットとしての役割の方が高いためここで整理しました。
featherは、タブの機能があり、特定のアカウントだけチェックできるので、重宝しています。
お気に入りのツイートなどは、ツイエバを経由してEvernoteに保存しています。


c Instapaper
Webクリップは、紆余曲折があり、今はEvernoteに保存しています。Safariから直接Evernoteに保存すると画面が崩れることがあるため、いったん、Instapaperに保存してから、週1回、まとめてInstapaperからEvernoteに保存しています。そうすると画面が崩れることなくきれいに保存できます。

d Feedly
最近は廃れた感じがありますが、私は未だに「RSS」を情報収集の1つの手段として使っています。
週1回、自分の気に入ったブログなどのWeb記事を「Feedly」でチェックしています。気になるものがあれば、Instapaper経由でEvernoteに保存しています。

e Kindle
読書は、ほぼすべてKindle本です。
Kindle本は、読書ノートが簡単に作れるなど読後の活用が大変便利です。


また、Kindle本であれば、iPhoneやiPadを使って隙間時間を使って読むことができます。

d Apple純正メモ
ノート(メモ)アプリは、Evernoteをメインに使っていますが、料理のレシピや緊急時のマニュアルなどは、Apple純正のメモアプリで管理しています。


e リマインダー
自分のほしいものはAmazonや楽天のお気に入りリストで管理していますが、直近に買いたいものや、Amazonや楽天では買えないものを「リマインダー」で管理しています。また、家族で共有している家用の買い物リストもリマインダーを使っています。

(3)タスク管理
a Taskuma(たすくま)
プライベートなタスクはすべて「Taskuma(たすくま)」で管理しています。毎日、前日のログをレポート送信の機能でEvernoteに保存しています。


3 おわりに
久しぶりに4年前のフローを見て驚きました。
というのは、この間、さまざまなアプリやフローを試してきましたが、結果的にはさほど大きな変化がなかったからです。
変化がないのがいいことだとは考えていませんが、これをベースにしつつ、これまでの経過に固執することなく、これまで以上に使い勝手のよい情報処理システムを考え、この場で共有していきたいと思っています。
4 その後
本記事を作成後、さらに試行錯誤を繰り返し情報管理システムの見直しを図りました。現在の形は、以下の記事でまとめましたので、ぜひ、ご覧ください。
また、情報管理システムの詳細を本にまとめましたので、あわせてご覧ください。(Kindle Unlimited対象の本なので加入者は無料で読めます。)