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「Ulysses」でKDP出版する場合の使い方

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このブログ「いつもていねいに」を書いている 小田やかた です。
プロフィール @ottaka18

先日、KDPで『Apple Watchで何ができるか 〜Apple Watchユーザーの起床から就寝までの実際の使い方を徹底公開〜』を出版しましたが、原稿の作成にiOSとMacアプリの「Ulysses」を使いました。本記事では、どのようにKDPの原稿を「Ulysses」で作成したかを紹介します。効率的な方法かはわかりませんが、あくまで私が出版したときの使い方です。

なお、画像はMacのUlyssesのものですがiOSアプリも基本的には同じです。

Ulysses

Ulysses
開発元:Ulysses GmbH & Co. KG
無料
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※Amazonのレビューでは画像が表示されないというコメントをいただいていますが、すでに改善されています。

1 目次(階層)を作る

本のテーマが決まったら、書きたい内容を書き出して、本のアウトラインを固めます。

この作業には、アウトライナーの「Dynalist」を使いました。

とにかく書きたい内容のキーワードやセンテンスの断片を「Dynalist」に書き出します。その後、グルーピングしながら、本の内容の構成、すなわち目次を作りました。ただ、目次といっても、あくまでこの時点の目次であり、今後、大いに変更があり得る仮目次です。

この仮目次に沿って、「Ulysses」で「新規グループ」を作っていきます。

「Ulysses」は、グループの階層化や並び替えが簡単にできますので、目次をグループで作るのは便利です。

以下が、『Apple Watchで何ができるか 〜Apple Watchユーザーの起床から就寝までの実際の使い方を徹底公開〜』を書いたときの、「Ulysses」での目次です。(最終的な目次です。)

左側のグループの一覧が「章」であり、右側のシートの一覧が章の下の「項」にあたります。

目次

2 シートで原稿を作成する

前項で作ったシートに原稿の下書きを書いていきます。

私は、KDPの出版データを作るとき「でんでんコンバーター 」を使うため、原稿は「でんでんマークダウン」を使って書いています。

よく使う「でんでんマークダウン」は、以下の3つです。

  • 見出し「##」
  • 改ページ「===」
  • 強調「**」で囲む

 

これらは別に「Ulysses」だけではなく他のエディタを使う場合も同じです。

「Ulysses」特有のものは、リンクと画像の扱いです。

リンクは、「Ulysses」の挿入の機能の「リンク」を使えばオッケーです。

画像は、2通りの方法があります。

1つは、「Ulysses」で「ソースブロック」を使う方法です。ソースブロックを挿入し、そこにでんでんマークダウンの画像挿入の記号である「![代替テキスト](picture1.jpg)」を書きます。(picture1は画像のファイル名)

もう1つは「Ulysses」の画像挿入の機能を使う方法です。

画像挿入から「イメージ」を選び「ファイル」から該当の画像を選び、「キャプション」に代替テキストを入力します。

画像1

画像2

すると、前述のソースブロックを使った方法と同じように「Ulysses」に入力され、さらに「Ulysses」上、画像が表示されます。

原稿を書き上げたら何度も推敲します。

推敲には「Ulysses」の「キーワード」の機能が便利です。

私は、推敲が終わるたびに「推敲済①」「推敲済②」といったキーワードをつけて推敲の回数がわかるようにしたり、「要推敲」というキーワードをつけて、どのシートの推敲が必要かをわかるようにしていました。キーワードはカラー分けできるので目につきやすい工夫もできます。

キーワード

3 出力は「Markdown」を選ぶ

原稿が完成したら「Ulysses」からKDP出版に必要なデータに出力しなければいけません。

私はKDP出版するときの原稿はテキスト形式にしていますので、テキスト形式での出力を説明します。

原稿の一番上の階層のグループで右クリックをし「クイック書き出し」をクリックします。

出力1

「Markdown」を選択し「プレビュー」をクリックします。

「Ulysses」の出力には「テキスト」形式もありますが、テキストを選んでしまうと、でんでんマークダウンの記号が消えてしまいますので「Markdown」で出力します。

出力2

出力された内容をファイルに保存すると「Markdown形式」のファイルになってしまうため、ここでは保存せず、出力のプレビュー画面で表示された内容を全選択しコピーします。「テキストエディット」を起動しコピーした内容をペーストして保存しテキスト形式の原稿ファイルを作ります。

これで原稿ファイルのできあがりです。

4 でんでんコンバータで変換する

前項で作ったテキスト形式の原稿と、文中の画像ファイル、表紙の画像を準備したらでんでんコンバータでepubファイルを作り、それをもとに「Kindle Previewer 」で出稿に必要なmobiファイルを作れば必要な作業は完了です。あとはKDPのページから出稿するだけです。

これらの作業の詳細は、以前、以下の記事で紹介しましたので参照してください。

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ブログ記事を元原稿にした「はじめてのKDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)」の手順を大公開【後編】前回の記事(前編)では、以下の内容をご紹介しました。 https://teineini.net/20181031-kdp-1/?p=5...

5 おわりに

これまでKDPで3冊出版しました。

 

1冊目はアウトライナーの「WorkFlowy」で原稿の下書きから推敲を行い、2冊目は「WorkFlowy」で下書き、「Scrivener」で推敲から出力、3冊目は本記事のとおりです。

KDPで出版するために最低限覚えておきたい「Scrivener」の使い方(まとめ)【PC版・iOS版】私は、これまで、KDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)で2冊電子書籍を出版しましたが、2冊目の『モブログの極意...

それぞれ一長一短ありますが、今のところ、この「Ulysses」を使った方法が効率的で快適だと思っています。

この記事は以上です。

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小田やかた
ブロガー&Kindle作家。二人の子どもを持つ共働きサラリーマンです。(プロフィールの詳細)iPhone・iPadアプリを活用した効率的なインプットとアウトプットの方法を発信しています。