知的生産

KDP出版の原稿作成エディタを「Scrivener」から「Ulysses」に変更した理由

1 KDP出版のエディタの変遷

これまでKDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)で3冊出版しましたが、いずれも違うツールで原稿を書くことを試してみました。

1冊目の『アウトライナーのレシピ 〜思考・情報整理・文章作成がはかどる20の使い方〜』は、最初の構成、原稿の下書き、推敲、はすべてアウトライナーの「WorkFlowy 」を使いました。
WorkFlowy: Note, List, Outline
WorkFlowy: Note, List, Outline
開発元:FunRoutine INC
無料
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  2冊目の『モブログの極意 〜モブログからモバイル知的生活へ〜』は、最初の構成はアウトライナーの「Dynalist」、原稿の下書きは「WorkFlowy」、推敲は「Scrivener」を使いました。  
Scrivener
Scrivener
開発元:Literature & Latte
¥2,440
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KDP出版に役立つ「Scrivener」の使い方は、以前、以下のとおり記事にしました。

Scrivenerまとめ このページは、本ブログ「いつもていねいに」で公開した長文執筆支援ツールの「Scrivener」の使い方に関する記事を厳選してまとめたペ...
3冊目の『Apple Watchで何ができるか 〜Apple Watchユーザーの起床から就寝までの実際の使い方を徹底公開〜』は、最初の構成は「Dynalist」、原稿の下書き、推敲は「Ulysses」を使いました。
Ulysses
Ulysses
開発元:Ulysses GmbH & Co. KG
無料
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2冊目のとき、「Ulysses」を使おうかと思ったのですが、サブスクリプションだったのがネックで、「Ulysses」と同様に、長文執筆に便利なアプリとして名高い「Scrivener」を使いました。

「Scrivener」は、すべての機能を使いこなせないくらい多機能で、とくに、原稿を書き上げた後、複数のファイルをつなぎあわせ任意の場所に記号(Markdown)をつけることができる機能(コンパイル)は、KDP出版するときに便利でした。

KDPで出版するための「Scrivener」の始め方【PC編】 〜コンパイルの方法〜私は、これまで、KDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)で2冊電子書籍を出版しましたが、2冊目の『モブログの極意...

ただ、唯一、ストレスを感じていたのが、同期の問題でした。

私は、基本はiPhoneで執筆するのですが、iPadを使ったり、Macを使うこともあります。

しかも、毎回、30分以下の時間しかとれないことが多いため、すぐに書き始めれる環境を整えたいのですが、Scrivenerは、同期に失敗することがよくあります。

これがストレスでした。

で、試しに「Ulysses」で3冊目の本を書いてみたのです。

結果、これまでKDPの原稿を書いてきた中で1番快適でした。

とくに、iPhone、iPad、Macの同期はスムーズで全くストレスを感じませんでした。

結局、「Ulysses」はサブスクリプションですが、無料期間を終えた後も、継続することにしました。

2 KDP出版のための「Scrivener」と「Ulysses」の比較

「Scrivener」と「Ulysses」の比較において、まず、確実に言えるのは、私のようにiPhone、iPad、Macで原稿を書く場合は、同期がスムーズな「Ulysses」の方がストレスはないということです。

私の場合、すぐに書き始めたいことから、ファイルの同期が終わる前に「Scrivener」にアクセスしてしまうことが多く、データのコンフリクト(競合)が度々起こっていました。

まあ、ファイルが同期をするのを待って、「Scrivener」にアクセスすれば問題ないのですが、私みたいに少しでも早く書き始めたい、となると、コンフリクトを覚悟しなければいけないかもしれません。

ただ、「Scrivener」は多機能です。正直、大半の機能は使い切れていません。

とくに便利なのが、原稿を執筆後、あらかじめ設定しておけば、でんでんマークダウン記号を出力時に自動で付加できることです。具体的には、例えば、改ページの記号をファイルの1番下に付加する、といったことができます。

これは便利です。

また、「コルクボード」という、1つのファイルをカード形式に表示させてドラッグで移動させることができ、構成を練ったり、内容を俯瞰するときに便利な機能があります。

一方、「Ulysses」は、「Scrivenerr」ほど多機能ではありませんが、動きが軽く、前述のとおり、同期がスムーズです。

ちなみに、文字カウントや置換など、文章を書く上で必要な機能は「Ulysses」も「Scrivener」もそろっています。

とくに「Ulysses」で便利だと思ったのが、文字数の目標を設定できることです。

本全体の文字数の目標を設定できますし、項(シート)ごと、章(フォルダ)ごとにも設定できます。

KDPの原稿を書くのは長丁場になるため、こういった目標を設定できるのは、モチベーション維持に役立ちます。

まだまだ、「Scrivener」と「Ulysses」の違いはたくさんありますが、私が気になった違いは、これくらいです。

もし次作を書くとしたら、同期のスムーズさから、「Ulysses」を使うと思います。(ちなみに、Ulyssesの使いやすさ、あと、KDPだけのためにサブスクリプションはもったいないという思惑も働いて、ブログのエディタとしてもUlyssesを試しに使い始めています)

3 おわりに

当初は、サブスクリプションというだけで、「Ulysses」を敬遠していましたが、やはりものは試してみるもんだ、と改めて思いました。

サブスクリプションという負担感はありますが、いざ使うなら徹底的に使えば元はとれます。

それに便利で快適であれば、使い続けるはずです。

ブログなど文章をよく書く方で「Ulysses」が気になっているのであれば、無料期間もありますので、ぜひ、試しに使ってみてください。

Ulysses
Ulysses
開発元:Ulysses GmbH & Co. KG
無料
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なお、「Ulysses」でKDPする場合の使い方は、以下で 記事にしましたので、参考にしてください。

「Ulysses」でKDP出版する場合の使い方 先日、KDPで『Apple Watchで何ができるか 〜Apple Watchユーザーの起床から就寝までの実際の使い方を徹底公開〜』を...

また、KDPの出版方法は以下の記事を参照してください。

ブログ記事を元原稿にした「はじめてのKDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)」の手順を大公開【前編】前回の記事で紹介したとおり、先日、KDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング )で電子書籍を出版しました。 http...
ブログ記事を元原稿にした「はじめてのKDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)」の手順を大公開【後編】前回の記事(前編)では、以下の内容をご紹介しました。 https://teineini.net/20181031-kdp-1/?p=5...

KDP出版の原稿の執筆でエディタをお探しなら、ぜひ、「Ulysses」を試してみてください。

※Amazonのレビューでは画像が表示されないというコメントをいただいていますが、すでに改善されています。

以上です。

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ABOUT ME
小田やかた
小田やかた
二人の子どもを持つ共働きサラリーマンパパ。現在、小学生と保育園児の子育てに奮闘中です。 本ブログは、iPhoneとPCでの情報管理、文章作成、タスク管理がメインテーマのブログです。知的生産のある暮らし(新しい価値を生む暮らし)を目指しています。 『アウトライナーのレシピ 〜思考・情報整理・文章作成がはかどる20の使い方〜』、『モブログの極意 〜モブログからモバイル知的生活へ〜』、『Apple Watchで何ができるか〜Apple Watchユーザーの起床から就寝までの実際の使い方を徹底公開〜』を出版。
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