知的生産

ブログ記事を元原稿にした「はじめてのKDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)」の手順を大公開【後編】

前回の記事(前編)では、以下の内容をご紹介しました。

ブログ記事を元原稿にした「はじめてのKDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)」の手順を大公開【前編】前回の記事で紹介したとおり、先日、KDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング )で電子書籍を出版しました。 htt...
  1. 準備
  2. 執筆
  3. 表紙の作成
  4. 出力と推敲

本記事は、その続きとなります。

5. 変換

推敲が終わったら、いよいよファイル形式をKDPにアップできるように変換します。

ファイル形式の変換は、「txt」→「epub」→「mobi」という流れになります。

(1) でんでんコンバーター(txt→epub)

でんでんコンバーター 」を開き、下の画像のとおり、「ファイル選択」をクリックし、原稿(txt)と表紙の画像と、文中に入れる画像をまとめて選択します。

画像のファイル形式は「JPEG」にする必要があります。また、サイズは、水平方向600ピクセルが望ましいようです。

でんでんコンバーター

あと、タイトルと作成者を入力し、他はデフォルトのままにしました。あとは「変換」ボタンを押せば、1つのepubファイルに変換されます。

ちなみに、前回の記事で紹介したとおり『さるでもできるKindle電子出版』を読めば、ほぼ出版までの一連の手順はよくわかりますし、そのとおりの手順を踏めば、問題なく出版できたのですが、唯一、とまどったのが画像です。

文中の画像と表紙の画像が反映されなかったのです。

いろいろ調べて試行錯誤した結果、画像のファイル名を「picture1.jpg」(画像は複数枚あったので数字の1以降は連番にした)、表紙の画像のファイル名を「cover.jpeg」にしたらうまくいきました。

(2) Kindle preview(epub→mobi)

次に、作成したepubファイルをmobiファイルに変換する方法です。

Amazonが公開しているKDPツールの「Kindle preview」を以下からダウンロードします。

KDP ツールとリソース | Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング

kindle Previewを起動し、ファイルから「本を開く」を選択し、前項のとおり、でんでんコンバーターで作ったepubファイルを選択します。

Kindle preview

すると以下の画像のように変換が始まります。

Kindle preview変換中

変換が終わると、以下の画像のとおり、プレビューが表示されます。ここで一通り内容を確認することができます。ただ、私は後述するようにkindle端末とiOSアプリの実機で推敲しましたので、ここでは確認しませんでした。

ファイルから「エクスポート」を選択します。

Kindle previewのExport

ファイル形式を選択する画面になりますので、まずは「本(mobi)」を選択し、エクスポートします。

Kindle preview Export2

最終的には、これを、KDPのページからアップすると出版となります。

ただ、ここでは、さらに「本 iOS端末にサイドロードazk」も選択しエクスポートしました。

実は、後述しますが、このazkファイルはiOSのkindle端末での表示を確認するためのファイルとなります。

というのは、先にエクスポートしたmobiファイルは、kindle端末では正しく表示されるのですが、iOS端末のkindleアプリではうまく表示されません。

iOS端末のkindleアプリでの実際の表示を確認するには、azkファイルで確認する必要があるのです。

6. 実機(kindle端末とiOSアプリ)で推敲

あとは実際にkindle端末やiPhoneなどのiOSのkindleアプリで問題なく表示されるか最終チェックをしました。

(1) kindle端末で推敲する方法

Kindle端末で原稿を表示させるには、先に作成した「mobi」ファイルをkindleの「Send-to-Kindle」の機能を使ってKindle端末へメールで送信する必要があります。

送信先のアドレスは、kindleの端末によって異なりますので、以下のヘルプで調べました。

Amazon.co.jp ヘルプ: Send-to-Kindle Eメールアドレスの使い方について

なお、メールで送信するとき、「mobi」ファイルを添付し、件名は「変換」としておく必要があります。本文は空欄です。

メールを送信後、送信したkindleの端末を開くと、まるで購入した電子書籍のように読むことができます。

私は、kindlePaperwhiteで推敲しながら、iPhoneのTextforceで校正していきました。

テキスト編集 Textforce for Dropbox

テキスト編集 Textforce for Dropbox
開発元:Yutaka Yagiura
¥360
posted withアプリーチ

(2) iOSのkindleアプリで推敲する方法

iOSのkindleアプリで推敲するには、先に作成した「azk」ファイルをiOS機に送る必要があります。送る方法はいろいろ試したのですが、ケーブルでつなぐ以下の方法しかうまくいきませんでした。私はiPhoneのkindleアプリに送りました。

ちなみに、当然、kindleアプリをインストールしておく必要があります。

Kindle

Kindle
開発元:AMZN Mobile LLC
無料
posted withアプリーチ

手順は次のとおりです。

  1. iPhoneとパソコンをケーブル(Lightning-USBケーブル)でつなぐ。
  2. iTunesを起動する
  3. iTunesの上の方に表示されるiOS端末のマークをクリック
  4. 左側のメニューにある「ファイル共有」をクリック
  5. 右側の画面を下にスクロールするとKindleアプリが表示されるのでクリック
  6.  「ファイルの追加」をクリックして、作成したazkファイルを選択して追加
  7. 「同期」をクリック

これで、iPhoneのkindleアプリを起動すると、電子書籍が表示されます。

私は、kindlePaperwhiteで念入りに推敲し、iPhoneのkindleアプリでは表示のみをチェックしました。

7. kindleに送った推敲用データを消す方法

前項のように実機で推敲を繰り返し、ファイルを修正して何度も「Send-to-Kindlekindle」でkindleへ送ると推敲用のデータがkindleにたまっていきます。

最終的に出版してからでもよいのですが、私は気になったので、その都度、必要がなくなれば削除していました。削除する方法は、以下のとおりです。

  1. Amazonのアカウントページから「コンテンツと端末の管理」を開く
  2. 「表示」から「パーソナルドキュメント」を選択
  3. 該当のデータを選択して削除

8. Amazonへ出稿

いよいよ、Amazonへ電子書籍のデータを送信します。

これが終われば、無事、出版です。

手順は以下のとおりです。

その前にKDPの登録が済んでいない場合は、登録する必要がありますが、私は以下の記事を参考にさせていただきました。税に関する部分が少し違う項目もありましたが、そこは自分で判断して登録しました。

登録が終わったら、次の手順に沿って進めました。

  • KDPのページにアクセスします。
  • ②左上にある「新しい本を作成」をクリックします。
  • ③必要事項を入力します。参考に本記事の一番最後の「付録」に私が出版した本の入力内容を掲載しておきます。
  • ④先に作成したmobiファイルを選択します。
  • ⑤表紙画像を選択します。(これは、AmazonKindleストアの本の紹介ページ用の表紙画像になります。)
  • ⑥出版する電子書籍の価格を設定します。
    • KDPのロイヤリティ(いわゆる手取りです)は、本の設定価格の70%と35%を設定することができます。70%に設定するには、KDPセレクトに登録必要があり、本の販売価格は250円以上に設定しなければなりません。
    • 私は、35%に設定しましたが、KDPセレクトに登録しておくと読み放題サービスの対象本となりますので、登録しました。(読み放題サービスは読まれたページ数によって報酬が発生するようです。)
    • 価格は、希望小売価格の入力欄です。まずは、主なマーケットプレイスをAmazon.com(米国)からAmazon.co.jp(日本)に変更して、円の希望小売価格を入力します。
    • 「Kindle MatchBook」と「Kindle本のレンタル」は、日本では、まだ開始されていないサービスですので、チェックなしのままとしました。
  • ⑦72時間待つ
    • あとは72時間待つだけです。
    • 私は原稿データを送信してから20時間後くらいにAmazonから完了メールが来て、無事、Amazonのkindleストアに本が並びました。

9. 原稿の修正

出版後、私は、まだ出版済みの原稿を修正したことはありませんが、出版した原稿でも修正できるのが、電子書籍の強みです。

念のため、あらかじめ原稿の修正方法を調べておきましたので、簡単にまとめておきます。

(1) 版の変更

KDPのページにアクセスします。

本棚の中から原稿を修正したい本の右側にある「…」にマウスを置いて、ポップアップした画面から「詳細の編集」をクリックします。

最初にその本を出したときの情報が入った「Kindle本の詳細」画面が出てきますので、「版」の項目を変更して(初めての修正の場合は1から2)、一番下の「保存して続行」ボタンを押します。

(2) アップロード

画面の一番下にある「6.本のアップロード」の参照ボタンを押し、修正したmobiファイルを選択して、アップロードをします。

表紙を変更する場合は、「5.表紙画像のアップロード」で参照ボタンをクリックし、差し替える表紙画像を選択してアップロードします。

あとは、最初に出版したときのように、「保存して続行」し「権利と価格設定」の画面に進みます。

最初に出版したときの入力内容がそのまま入力されていますので、必要に応じて修正し、最後に「保存して出版」を押せば完了です。

10. 宣伝

出版して終わらないのが個人出版のツライところです。

私は、以下のツールで出版したことを周知しました。

(1) Amazonの著者ページ

Amazonの著者ページを作りました。

こんな感じです。

Amazon.co.jp: 小田 やかた:作品一覧、著者略歴

作り方は、Amazonの以下のページを参照してください。

著者ページ | Amazon.co.jp

(2) ツイッター

ツイッターでも周知させていただきました。

(3) ブログ(記事とサイドバー)

ブログの記事で宣伝させていただいのと、ブログのサイドバーに本を表示させました。

発売!『アウトライナーのレシピ 〜思考・情報整理・文章作成がはかどる20の使い方』このたびKDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)で『アウトライナーのレシピ 〜思考・情報整理・文章作成がはかどる...

サイドバーの表示は、WordPressのウィジェットの「カスタムHTML」にヨメレバで取得したコードを貼り付けました。

(4) でんでんランディングページ

ランディングページを作りました。電子書籍の紹介ページです。こんな感じのページです。

アウトライナーのレシピ 〜思考・情報整理・文 〜思考・情報整理・文章作成がはかどる20の使い方〜 |

このページは、以下の記事を参考に作りました。

おわりに

実際に私が出版に至るまでの作業を細かく紹介しました。KDPにご興味のある方の参考になれば幸いです。

付録(私の出版時の入力内容)

最後にKDPページから完成したデータを送るとき、あらかじめ以下の内容を準備しておくと作業がスムーズにいくと思います。参考に私が入力した内容を掲載しておきます。

  • タイトル:アウトライナーのレシピ
  • カタカナ:アウトライナーノレシピ
  • ローマ字:outlinerrecipe
  • サブタイトル:思考・情報整理・文章作成がはかどる20の使い方
  • カタカナ:シコウ・ジョウホウセイリ・ブンショウサクセイガハカドルニジュウノツカイカタ
  • ローマ字:shikou・jyouhouseiri・bunsyousakuseigahakadoru20notukaikata
  • レーベル:なし
  • シリーズ:なし
  • 版:1
  • 主な著者:小田 やかた オダ ヤカタ oda yakata
  • 内容紹介:(略)※Amazonのページに表示される内容です
  • 出版に関して必要な権利:私は著作権者である
  • キーワード:アウトライナー、WorkFlowy、Dynalist、OmniOutliner、ノート、情報整理、文章作成
  • カテゴリー:ITコンピューター> アプリケーション
  • 成人向けコンテンツ:いいえ
  • 絵本・児童書の年齢範囲:なし
  • 米国での学年範囲:なし
  • 本の発売オプション:本の発売準備ができました デジタル著作権管理:はい
  • ページめくり:左から右(横書き)
  • ISBN、参照番号:なし
  • 出版者:小田 やかた

以上です。

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二人の子どもを持つ共働きサラリーマンパパ。現在、小学生と保育園児の子育てに奮闘中です。 本ブログは、PhoneとPCでの情報管理、文章作成、タスク管理がメインテーマのブログです。WorkFlowy、 Evernote、たすくまなどのアプリを使って知的生産のある暮らし(新しい価値を生む暮らし)を目指しています。