読書はするけど小説は読まない、という方をよくみかけます。
私も小説を読むならビジネス書や実用書を読む時間に充てたいと思っていた時期もありました。
ただ、今は違います。
意識的に小説を読むようにしています。
それは、単純に面白いからという理由もありますが、他に大きな2つの理由があります。
1 小説は感情トレーニング
1つは、小説を読むことは
「感情トレーニング」
になると思っているからです。
感情トレーニングとは、小説で感情の起伏を意図的に味わうということです。
年齢を重ねれば重ねるほど、良くも悪くも感情が平坦になると思います。それが大人になる、ということでしょう。
でも、それは感受性が乏しくなることになりやしないか。心がカチカチに固まってしまわないか。
ちょっと心配です。
だから、小説を読んで感情の起伏を味わうのです。
社会人の方なら、普段の生活で、そうそう泣くことはないですよね。
でも小説を読むと内容にはよりますが、泣けますよ。また、感情移入して、怒れてきたり、悲しくなったり、ワクワクしたり、ドキドキしたり、様々な感情を味わうことができます。
それを小説を読むことで意図的に継続して行うのでトレーニングなんです。
2 小説は擬似体験
これはよく聞きますね。
小説を読むことで登場人物の人生を擬似体験できると。
これは大して説明しなくても理解いただけるのではないかと思いますが、小説を読んでいると自分では到底経験できない様々な人生に出会うことがあります。
リアルな小説であればあるほど、あたかも自分が経験しているかの感情を味わうことができ、まさに追体験しているような感覚を持つこともあります。
それは、自分の世界が広がると言ってもいいかもしれません。
また、普通に生活していれば絶対に自分では味わえない経験が目の前にあリます。そのときの主人公や周りの人物の感情や行動を目の当たりにできます。
それにより、実生活において、様々な人の感情を理解する度量が広がるのではないかと思っています。
3 小説を読む時間がなくても読める方法
私は、小説と実用書・ビジネス書・教養書を常に並行して読んでいます。
ただ、仕事、家事、子育てに忙しい毎日を送っているので、それほど読書の時間を確保できるわけではありません。
よって、小説は通勤中の徒歩の時間を活用して耳で聴くオーディオブックで読んでいます。これなら、通勤する限り確実に読む時間を取れます。
また、実用書・ビジネス書・教養書の場合、メモを取りたくなることが多いので、私はオーディオブックをあまり使いませんが、小説ならその心配はあまりいりません。
オーディオブックとは、具体的にはAmazonのAudible (オーディブル)かaudiobook.jpです。
Audibleについては、以前、オススメの小説を記事で紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
また、以前以下の記事で紹介した「オンオフ読書法 」を活用しても小説を読む時間を確保できるかもしれません。
オンオフ読書法とは、学びの読書である「オン」の読書が飽きてきたり疲れてきたら、リラックスの読書である「オフ」に切り替えるというものです。
ここで言えば、実用書・ビジネス書・教養書を読んでいて飽きてきたり疲れてきたら小説に切り替えることを意識するのです。そのためには、切り替えるための小説を準備しておく必要があります。
これなら多少なりとも小説を読む時間を確保できるのではないでしょうか。
4 おわりに
まとめると、小説は、単なる楽しみだけではなく
・感情トレーニング
・擬似体験
にもなる、ということでした。
よって、意識的に小説を読んでみてはどうでしょうか。
小説を読む時間が確保できない場合は、
・オーディオブック
・オンオフ読書法
を活用してみてはどうでしょうか。
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