これまで仕事のタスク管理ツールは、就職してから、アナログ手帳→「紙copi」 →「EvMEMO」→「Evernote」という変遷をたどってきました。
振り返ってみると、タスク管理としての機能はないテキストベースのメモ帳を好んで使ってきました。
その後、タスク管理について、真剣に勉強するようになり、様々なタスク管理ツールを物色しました。
その結果、「TaskChute」を3ヶ月ほど使い、2012年から「Toodledo」を4年間使い、2016年8月から「TaskChuteCloud」を使い始めました。
では、なぜ数あるタスク管理ツールから「TaskChuteCloud」を選んだのか?
どうして、4年間も使った「Toodledo」からTaskChuteCloudに乗り換えたのか?
本記事では、これらの理由を説明する中で「TaskChuteCloud」の魅力について紹介したいと思います。
また、本記事は、『はじめてでもわかる「TaskChuteCloud」の使い方』としての連載記事の1つ目となりますので、もし、TaskChuteCloudにご興味を持たれましたら、他の連載記事もぜひご覧ください。
『はじめてでもわかる「TaskChuteCloud」の使い方』
1. 仕事のタスク管理ツールとして「TaskChuteCloud」を使う最大の理由
(1) 終了予定時刻が常に把握できる
仕事のタスク管理ツールとして「TaskChuteCloud」を使っている最大の理由は、これです。
その日のタスクの終了予定時刻が常に把握できるから、です。
この一言に尽きます。
TaskChuteCloudは各タスクに見積時間を入力することで、その日のタスクをすべて終える予定時刻が常に表示されます。
さらにその日だけでなく翌日以降の未来の日でもタスクに見積時間を入力すれば、その該当の日のタスクをすべて終える終了予定時刻が把握できます。
私は、タスク管理とは、やるべきことを管理するだけでなく、その日に退社する予定時刻(退社できる予定時刻)」も含めて管理することだと思っています。実際、何時に帰れるかわからない、というのは大変不安なことです。とくに仕事が忙しい時期ほど、それだけで大きなストレスになります。
だから、私にとって、仕事のタスク管理ツールは、その日のタスクや未来の日の終了予定時刻が常に把握できる、という機能が必須になってきます。
それを満たすのが、私の知る限りでは、仕事に耐えうるツールとして「TaskChute」「Toodledo」「TaskChuteCloud」の3つです。
(2) 「タスクシュート」の考え方にもとづく
「TaskChute」と「TaskChuteCloud」は「タスクシュート」という考え方にもとづいています。
タスクシュートとは、簡単に言ってしまえば、1日の仕事を一覧に並べて上から1つずつ順番に実行する、また、各タスクにかかる時間を見積もることで常に終了予定時刻を把握する、という考え方です。
それを可能にするタスク管理ツールが「TaskChute」と「TaskChuteCloud」です。
「Toodledo」もタスクシュートの考え方にもとづいたタスク管理は可能です。
「タスクシュート」については、次のサイトが詳しいです。
参考
では、なぜ「TaskChute」や「Toodledo」ではなく、「TaskChuteCloud」なのか。
2. なぜ「Toodledo」や「TaskChute」ではなく「TaskChuteCloud」を選んだのか
「TaskChute」は3ヶ月ほど、「Toodledo」は4年間使いました。
その経験から結果的に「TaskChuteCloud」を選んだのは次の理由からでした。
(1) TaskChuteとの比較においてTaskChuteCloudを選んだ理由
「TaskChute」はExcelをもとにしたタスク管理ツールです。
大変素晴らしいツールなのですが、Excelベースがゆえの不安がありました。
というのは、私はそれほどExcelに詳しくないので、何か不具合が起きたときに、下手に触って設定などをおかしくしてしまったり、複雑な計算式が入っているので、理解できずにどうにも直しようがなかったり、私の知識不足から来るものでした。
もう1つは、出先でその日のタスクを見ることができない、というものです。
頻度はそれほど高くなかったのですが、外出先でタスクを確認したくなることがあり、不便を感じるようになってきました。(今ではスマートフォンのExcelアプリで閲覧できるのかもしれませんが。)
(2) Toodledoとの比較においてTaskChuteCloudを選んだ理由
「Toodledo」は、Webベースの高機能なタスク管理ツールです。
4年間使っていただけあって、かなり馴染んでいましたし、今でも大変優れたツールだと思っています。
TaskChuteCloudにはないサブタスクの機能や検索機能など、便利な機能がたくさんあり、高機能なツールです。スマートフォンの公式アプリもありますし、連携するアプリもたくさんあります。
「Toodledo」には、ほとんど不満はなかったのですが、唯一、タスクの移動(並び替え)がドラッグではできないことが、だんだん気になり始めていました。
そんなとき、TaskChuteCloudがリリースされ、ドラッグでタスクを移動(並び替え)できることを知り、興味を持ちました。
さらに、「Toodledo」は海外のツールということに少なからず不安があったのですが、TaskChuteCloudは日本人の方が開発されたツールと知り、試してみようと思いました。
参考
- 仕事のタスク管理ツールを「Toodledo」から「TaskChuteCloud」に乗り換えた理由 〜月額から年額プランへ変更〜
- TaskChuteCloudの「上から順番にタスクを実行するだけ」という安心感
そして、正直なところ、4年も使い続けた「Toodledo」から乗り換えるほどではなかった気もするのですが、直感的にTaskChuteCloudに惹かれ、使いづらかったら戻せばよい、という気持ちで「Toodledo」から「TaskChuteCloud」に乗り換えることを決心しました。
結果、TaskChuteCloudを使い始め約1年が経ち、まったく不満な点がないわけではありませんが、次項のとおり、気に入っている点もたくさんあるので、今後も使い続けようと思っています。
3.「TaskChuteCloud」の気に入っている点
前述のとおり、次の3点は、特に気に入っています。
- その日のタスクの終了時刻が常に把握できる
- ドラッグでタスクの並べ替えができる
- 開発者が日本人である
それ以外にも細かい点まであげればたくさん気に入っている点はありますが、5つに絞って整理してみました。
- 平日をルーチンにした場合、祝日は除外される
TaskChuteCloudでは、ルーチンのタスクを平日に設定した場合、祝日はルーチンから除外されます。
私の職場は、祝日は休みなので、平日のルーチンから自動で祝日を除外してくれるのは、かなりありがたい機能です。これは「Toodledo」にはない機能です。
- 複数のタスクに対して一括操作が簡単
複数のタスクを一括で翌日に移動したり削除したりする操作は、日常的に必要になりますが、その操作が「Toodledo」に比べると簡単です。
複数タスクに対する一括の操作の方法は、以下の記事を参考にしてください。
参考
- 開始時刻や終了時刻の入力が簡単
例えば、「10:00」と入力したい場合、「1000」と入力すれば「10:00」と認識してくれるのは、地味ですが、けっこう便利です。
詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
参考
- ショートカットキーが豊富
ショートカットキーの種類がたくさんあって、使いこなせるようになると、手早く操作できるようになります。
ショートカットキーは、以下の記事を参考にしてください。
参考
- Webベースと非インストール型アプリ
TaskChuteCloudは、Webベースで使えます。また、2017年6月にリリースされたデスクトップアプリは、パソコンにインストールすることなく使えます。
私の職場では、明確にソフトのインストールを禁止されているわけではありませんが、極力、職場のパソコンにソフトをインストールしたくないので、インストールしなくても使えるというのはありがたいです。
4. おわりに
4年間も使い続けた「Toodledo」から「TaskChuteCloud」に乗り換え、約1年が経ちましたが、後悔はまったくしていません。むしろ、あのとき変化することを恐れ、チャレンジする気持ちを忘れなくてよかったと思います。もし、TaskChuteCloudが肌に合わなければ元に戻せばいいのです。それは使ってみないとわからないことです。
ぜひ、少しでもTaskChuteCloudに興味を持ったのであれば、試しに使っていただきたいと思っています。その力に本連載が少しでもお役に立てればこんなうれしいことはありません。本連載記事は、以下を参照してください。
『はじめてでもわかる「TaskChuteCloud」の使い方』