1 日記が続かない理由
日記が続かない、という声をよく耳にします。
10年以上日記を続けている私が思うのは、
「日記を書いていてよかった」という経験を何度かすれば、自ずと日記は続くのではないか。
ということです。少なくとも、私は何度もそういう経験をしているので、今では、毎日、日記を書くことが当たり前になっています。
では、「日記を書いていてよかった」という経験はどうしたら生まれるのか。
それは、過去の同時期の日記を見返す。
過去の同日でありません。例えば、今日が2021年2月1日だとしたら、2020年の2月1日、2019年の2月1日ではありません。
過去の同時期です。
過去の同時期とは、2021年の2月1日は第1週の月曜日なので、過去の第1週の月曜日のことです。1年前の2020年の2月の第1週の月曜日は2月3日、2019年の2月の第1週の月曜日は2月4日、これらの日記を見返すのです。
というのは、10年以上日記を続けていてわかったのは、案外、毎年同じ時期に同じようなことをして、同じようなことを考えている、ということです。
- 仕事によって多少は異なるかもしれませんが、例年、過去の同じ日ではなく、同じ時期に同じようなことをやっていることは多いのではないか。
- プライベートでも、例えば、私の場合、子どもの授業参観など学校関係のことや地域のちょっとした行事などは同じ時期が多い。
毎年、同じ時期に同じようなことをしていることが多いのです。しかも、毎年、同じ時期に同じようなことを考え、同じようなことで悩んでいたりします。
となると、日記をつけておけば、
そのとき書いた情報が、翌年の同時期、翌々年の同時期、と未来の同時期の貴重な情報になります。そのときの行動だけでなはなく、その時の感情や未来の自分へのメッセージを書いておくと、より有益な日記になります。
だから、毎日、過去の同じ時期の日記を読み返すのは、現在の自分にとって役立つ可能性が高いのです。逆に言えば、未来の自分に対して、見返して役に立つ内容を日記に書いておくことが重要です。
ここさえ意識しておけば、無理せずとも日記は続くのではないでしょうか。

2 過去の同時期を見返す方法
では、過去の同時期の日記はどう見返せばいいのか。
アナログでもアプリでも10年日記なんてものがありますので、そういったものを活用するのも手かもしれません。


ただ、私はEvernoteで日記を書いていますので、Evernoteを使った方法を紹介します。
Evernoteは日記に特化したアプリではありませんが、検索能力に優れ、テキストだけではなく写真も挿入できますので、日記としても十分に使えます。

まず、本題である過去の同時期を振り返る方法に入る前に、過去のイベントを振り返る方法を簡単にふれます。例えば、家族旅行やクリスマス、子どもの誕生日など、です。
これは、以前、以下の記事で紹介したとおり、その名称のタグをつけておけば簡単に振り返ることができます。これは単純な話なのですでに実践している方も多いかもしれません。

では、本題の過去の同時期を振り返る方法です。
2つあります。
1つは、iPhoneアプリ「NotesViewer」を使う方法です。
以前、以下の記事で紹介しましたので、詳しくは記事をご覧いただきたいのですが、このアプリはEvernoteのノートをカレンダー表示で見れるアプリです。過去のカレンダーから該当の日付をタップすれば、そのときに作ったノートを見ることができます。

私は、毎日、このアプリで過去の同時期の日記を見返しているのですが、一時期、このアプリが不安定なことがありました。そこで、代替手段として考えたのがこれから紹介する2つ目の方法です。
3種類のタグを使います。
あらかじめ次のタグを作っておきます。
- 月のタグ(1月、2月、3月・・・12月)
- 週のタグ(第1週、第2週・・・第5週)
- 曜日のタグ(月、火、水・・・日)
このように、月、週、曜日、の3種類のタグを作っておくのがミソです。
さらに少し工夫をしています。
タグの一覧で曜日のタグを順番に並べたいため、月曜日は「曜日01」、火曜日は「曜日02」といった具合にしています。こうしておけば、月曜日から順番に並びます。
また、タグの一覧で、これらのタグが固まって表示するように、それぞれ「.」をつけています。「.1月」「.第1週」「.曜日01」といった具合です。
あとは、Evernoteで日記を書いたら、これらのタグをつけるだけです。
例えば、先ほどの2021年の2月1日であれば、「.2月」「.第1週」「.曜日01」の3つのタグをつけます。
こうしておくと、これらのタグでフィルタをかければ、過去すべての2月の第1週の月曜日の日記が一覧で表示されます。
NotesViewerの場合は、カレンダーを過去にさかのぼって表示させなければいけませんが、この方法だと、以下の画像のとおり、一覧で表示されるので過去の同時期を振り返るには便利です。

ちなみに、私はNotesViewerが使えなくなると思い、過去の10年以上の日記に手動で、これらのタグをつけました。
かなり面倒でしたが、過去の同時期の日記を一覧で見れるので重宝しています。
3 習慣にする方法
毎回、タグをつけるのは面倒だ。
そう思う方も多いでしょう。
そういった方は、NotesViewerを使うことをオススメします。
ただ、私は、基本的にはNotesViewerで日記を振り返っているものの、前述したタグをつけています。
というのは、私にとって日記、とくに過去の同時期を振り返ることができる日記は大切な財産です。もしNotesViewerが使えなくなった場合のリスクマネジメントとして、また、先ほど紹介したとおり、一覧で表示できるというメリットもあるのでタグをつけ続けています。
毎日のことなので、今では、タグ付けは習慣になっていますが、習慣になるまではリマインダーを設定しておくとよいと思います。私は、タスク管理アプリ「Taskuma(たすくま)」にリピートタスクとして登録しているので忘れることはありせん。
また、タグ付けだけではなく日記を書くこと、日記を見返すことも「Taskuma(たすくま)」に毎日のタスクとして登録していますので、これまで忘れたことはほぼありません。

4 おわりに
過去の同時期ではなく、過去の同日を振り返るのは簡単です。
もちろん、日記のタイトルなどに日付を入れている必要はありますが、仮にタイトルに「yyyy/mm/dd」という形式で日付を入れていたとします。
この場合、例えば、過去の2月1日を検索したいならEvernoteの検索窓に「intitle: intitle:*/02/01」と入力するだけです。
ただ、繰り返しになりますが、過去の日記を活用することを考えた場合、過去の同日よりも、過去の同時期を振り返った方が有益な場合は多いです。よって、過去の同日だけではなく、本記事で紹介したように過去の同時期を振り返れる仕組みを作ることが大事です。そうすれば日記は続きます。
