「iPod nano」を使い始めた頃から「iTunes」を使っていますので、かれこれ10年くらいiTunesを使っていることになります。
長年使い続けてきたiTunesですが、使うのをやめようかと思っています。
厳密に言えば、iTunesは音楽CDを読み込むだけに使い、これまで使っていた音楽の管理やiPhoneのバックアップで使うのはやめようと思っています。
1. なぜ「iTunes」を使うのをやめるのか
(1) 起動と動作の遅さ
毎月1回、iPhoneとパソコンをつないでiPhoneのデータのバックアップをしていますが、毎回、iTunesの起動と動作の遅さにストレスを感じています。
とくに最近、今使っているパソコンが5年前に買ったものでスペック不足という理由もあるかもしれませんが、iTunesの動作が大変もっさりしていて、さらに起動するのに数分待たなければいけないという始末です。
これでは使い続ける気が起こりません。
(2) iPhoneとつながないと音楽を聴けない不便さとストレージの問題
新しい音楽をiTunesに取り込んだ後、iPhoneで聴くには、いちいちパソコンとiPhoneをつながなくてはいけません。これがけっこう手間です。
結局、新たに音楽を取り込んだ場合は、月1回のiPhoneのバックアップ時にiPhoneに転送しているのですが、このときにはすでに聴きたいモチベーションは低下しています。
また、iPhoneのストレージの容量を心配しなくてはいけません。
これらがだんだん煩わしくなってきて、最近、新たな音楽を聴くこと自体が面倒になってきていました。
(3) パソコンのデータはクラウドに保存しローカルに持ちたくない
私は、なるべくパソコンのローカルフォルダにデータを保存したくありません。
パソコンを買い替えたときに移動させるのが面倒くさいからです。
それに、今、使っているネットストレージの「Google Drive」「Dropbox」「OneDrive」や「Evernote」「GooglePhoto」あたりで、充分、自分に必要なデータは保存できますし、デバイスを問わずファイルにアクセスできますので、利便性から言って、パソコンのローカルに保存する必然性がないのです。
2. iTunesの代替としての「GooglePlayMusic」と「iCloud」
これまでiTunesに不満がありながらも使い続けていたのは代替できるものがない、というか真剣に探してこなかった、という理由がありますが、最近、代替になりそうなものに出会いました。
(1) GooglePlayMusicを使えば、iPhoneで手持ちの音楽をすべて聴くことができる
iTunesをやめようと思った大きなきっかけになったのが「Google Play Music」の存在です。
私は、GooglePlayMusicは、「Apple Music 」のような「定額制音楽聴き放題サービス」だとずっと思っていました。
それは、間違いではないのですが、それだけではありませんでした。
GooglePlayMusicは、最大5万曲までアップロードすることができ、iPhoneやパソコンなど各種デバイスでストリーミング再生ができるのです。
—-2020/08/15 追記—–
GooglePlayMusicのサービス終了に伴い、以下の記事のとおり、YouTube M
usicに移行しましたが、無料でほぼGooglePlayMusicと同様に使うことができます。よって、以降の記事の内容も引き続きご覧ください。
—-2020/08/15 追記おわり—–
しかも、この機能は無料です。
GooglePlayMusicのiOSアプリも無料で提供されています。
私は、以下のサイトでそれを知り、一気に興味を持ち、3ヶ月ほど前から試しに使い始めました。
iPhoneで手持ちの音楽をすべて聴くことができるというのはかなり快適です。
普段、それほど音楽を聴く機会は多くないのですが、それでも、自分の手持ちの音楽すべてにいつでもアクセスできる環境、というのはなんとも言えない利便性を感じます。
しかも、いちいちiPhoneとパソコンをつないでiTunesから音楽を同期させる、といった手間がまったくありません。
音楽CDをパソコンで取り込みGooglePlayMusicにアップロードするだけで、iPhoneなどの各種デバイスで聴くことができます。
また、iTunesの音楽をすべて聴きたければ、それをiPhoneにすべて同期させなければいけませんが、それはiPhoneのストレージの容量的に厳しいものがあります。
その点、GooglePlayMusicは、一度、再生すればキャッシュデータとしてiPhoneに保存されますが、いつでも簡単に削除することができます。
iPhoneとパソコンをつなぐ必要がなく、さらにiPhoneから自分の手持ちのすべての音楽にアクセスできる環境を実現してくれるのがGooglePlayMusicで、一度、使い始めたら、iTunesの必要性をあまり感じなくなってしまいました。
ただ、今のところ、音楽CDを取り込む作業にだけ、iTunesを使おうと思っています。それは、iTunesで取り込むと自動的にGooglePlayMusicにアップロードされるからという理由もありますが、もっと動作の軽くてCDを取り込めるソフトがあれば、移行するかもしれません。
もし、そういったソフトがあれば、ぜひ、教えていただきたいです。
(2) iPhoneのバックアップはiCloudで充分
iPhoneは3GSの頃から使い続けていますが、iPhoneのバックアップファイルはずっとiTunesを介してパソコンに保存していました。
前項のとおり、iTunesの必要性をあまり感じなくなってきましたが、仮にiTunesを使うのをやめるとすると、問題になるのがiPhoneのバックアップです。
ただ、これは「iCloud 」を使うことで簡単に解決しました。
iPhoneのバックアップはiCloudでもできることは知っていましたが、心配だったのがiCloudの無料の5ギガでおさまるか、という点と、iCloudバックアップはiTunesバックアップに比べ、対象外となるデータが多いのではないか、という点でした。
① 写真と動画をバックアップしなければ無料の5ギガで大丈夫
私は、iCloudはアプリのデータの保存とiPad miniのバックアップしか使っておらず、無料の5ギガのうち4ギガ程度が空いていました。
iPhoneのバックアップデータのうち、写真と動画はGooglePhotoに保存しているので、iCloudに保存しないことにすれば、写真と動画以外は、それほど容量はなく4ギガで充分収まりました。
iPhoneは、毎日、寝るときに充電しているのですが、そうすると毎日iCloudにバックアップしてくれるので、iTunesを介してパソコンでバックアップしていたときより使い勝手がよくなりそうです。
② iCloudとiTunesのバックアップの対象外データは大して変わらない
iCloudとiTunesのバックアップの対象にならないデータは、以下のAppleサポートのページで以下のとおり説明されています。。
iOS デバイスのバックアップについて – Apple サポート
■iCloud バックアップの対象外
- iCloud にすでに保存されているデータ (連絡先、カレンダー、メモ、マイフォトストリーム、iCloud フォトライブラリなど)
- ほかのクラウドサービス (Gmail、Exchange メールなど) で保管されているデータ
- Apple Pay の情報と設定内容
- Touch ID の設定内容
- iCloud ミュージックライブラリおよび App Store のコンテンツ (すでに購入済みのコンテンツは、iTunes Store、App Store、または iBooks Store で取り扱い継続中であれば、タップして再ダウンロードできます。)
■iTunesのバックアップの対象外
- iTunes Store および App Store から入手したコンテンツ、または iBooks に直接ダウンロードした PDF (このコンテンツは iTunes で「購入した項目を転送」を使ってバックアップできます。)
- iTunes から同期したコンテンツ (読み込んだ MP3 や CD、ビデオ、ブック、写真など)
- クラウド (マイフォトストリーム、iCloud フォトライブラリなど) にすでに保存されている写真
- Touch ID の設定内容
- Apple Pay の情報と設定内容
- アクティビティ、ヘルスケア、キーチェーンのデータ (これらのコンテンツをバックアップするには、iTunes でバックアップを暗号化する必要があります。)
私にとっては、iCloudでもiTunesでも、どちらのバックアップにしても影響はなさそうなので、問題なくiTunesからiCloudへの移行を決心しました。
3. おわりに
これまで音楽を聴く機会はあまりなかったのですが、GooglePlayMusicを使うようになって、また、以下の記事で書いた「AirPods 」を使うようになり、聴く機会が増えました。
「AirPods」の最大の魅力は使いたいときにすぐ使える環境が可能になること
とくに疲れたときに自分のストックしてあるすべての音楽にアクセスして聴くことができる環境がある、というのは心を休める大きな力になっていると思います。
また、iPhoneのバックアップにしてもiTunesを介していたときよりも、iCloudにした方が、気持ち的になんとなく安心できる気がしていて、iTunesを使おうという気持ちはいっさいなくなりました。
※前述のとおり、私は、2020年6月に Google Play Music から YouTube Music へ移行しました。