2020年秋のEvernoteのメジャーアップデート後、以下の記事で書いたとおり、今後の使い方をいろいろ考えさせられました。
特に、iPhoneとiPadのEvernoteアプリの起動と同期のスピードが劇的に遅くなってしまったのはかなりショックでした。
そこで、試しにApple純正のメモアプリをEvernoteの代替とし使ってみました。
以下の記事で書いたとおり、本気でEvernoteからの乗り換えを考え、ある程度の数のノートを移してメモアプリを試しました。
その結果、記事でも書いたとおり、乗り換えではなく、よりEvernoteの凄さを実感することになり、今後もメインのノートアプリとしてEvernoteを使うことの覚悟を決めました。
そして、これまでよりもEvernoteの使い勝手を少しでも上げたいと思い、ノートブックやタグの見直しなど、いろいろ工夫をしましたので、そのうち4つを紹介します。
ちなみに最近では、メジャーアップデート直後に比べるとEvernoteアプリの起動と同期はそこまで遅くない、と感じています。
また、新たな機能「ホーム画面」が追加されるなど、まだまだEvernoteは進化していきそうです。
https://evernote.com/blog/jp/see-evernote-like-never-before-with-home/
1 ノートブックは種類ではなく使用頻度で並べる
これまでノートブックの並び順は、使用頻度や種類、体系を考えながら決めていました。
それを、完全に使用頻度だけを意識した並び順に変えたら、随分、使いやすくなりました。
例えば、わかりやすい例がこれです。
今までは、「Life log」というスタックの中に「Life log2021」など2010年から2021年の各年ごとのノートブックがありました。ただ、よく使うのは今年の2021年のノートブックなので、それをスタックから外して、上の方に持っていきました。(ちなみに並び順はノートブック名の文頭に3桁の数字を入れることで制御しています。)
こういった具合に、すべてのノートブックを見直し、基本的に使用頻度で並び順を整理したら、想像以上に使いやすくなりました。
2 タグは一覧表示させたいものだけにする
タグが増えすぎるとカオスになり機能しなくなります。
長年Evernoteを使ってきて嫌でも経験していることです。
でも、タグって何気に作って、気づいたらカオスになっていた、ってことがよくあります。
だから極力減らしたいのですが、タグはEvernoteの機能の魅力の1つでもありますので、使いこなしたい。
そこで私は、タグを使う目的を明確化し、限定的にしました。
タグは何のために使うか。
言わずもがなですが、特定のノートにアクセスしやすくするため、検索しやすくするためです。
でも、今までの使い方を振り返ると、単に目当てのノートを探すとき、多くの場合、キーワード検索を使っています。
それを考えると、タグを使うのは、基本は、そのタグをつけたノートをノートブックを横断して一覧表示させたいとき、というルールを原則にしました。
例えば、わかりやすい例でいえば、毎年の子どもの運動会の日の日記は、タイトルに運動会が入っていない場合もあるので、キーワード検索では、なかなか過去の運動会のときの日記だけを一覧で表示させにくい。運動会というタグをつけておけば、簡単に一覧で過去を振り返れる、といった具合です。
あとは、すぐにアクセスしたいものや、よく使うものにつけるタグです。
また、タグが自然と増えすぎないように、一覧で表示させたいものをあらかじめタグとして作っておき、衝動的に作らないように意識するようにしています。
3 見返すことを意識してノートを作る
Evernoteを使い始めた10年くらい前は、何でもかんでもEvernoteに放り込んでいました。ただ、それだとEvernoteがぐちゃぐちゃになってくるので、厳選して保存しようと思った時期もありました。
でも、やはり、Evernoteには情報を集約させたい。とくに自分の好きなことに関する情報はすべてここにある、としたい。以前書いた基本原則です。
ということで、基本はEvernoteに保存する、という姿勢でいます。
改めようと思ったのは、ノートを作る意識です。
あとで見返しやすいような見栄えとわかりやすさを意識したノート作りを心がけることにしたのです。さらに言えば、Evernoteを大事に丁寧に使うイメージをもっと持ちたいと思ったのです。そうすれば、さらにEvernoteに愛着を持つようになるだろうし、機能的に多少な不便を感じても、乗り換えるという発想にはなりにくくなると思うのです。
ちなみに、最近、ブログの過去記事をすべて自分の大切な資産としてEvernoteに保存し直しました。
また、Webクリップは、キレイに保存するためにInstapaperを経由させることにしました。
4 使い分けをシンプルにする
Evernoteをオールインワン的に使いたいと思いつつも、全てをEvernoteでやろうとすると無理があります。かといって同種のアプリをたくさん使いすぎるのも好みません。
そこで、メモの保存を目的としたノートアプリは次の3つを基本としました。
- Apple純正のメモアプリ
- WorkFlowy
- Evernote
細かい使い分けを紹介すると、Apple純正のメモアプリは、パスワード類、緊急マニュアル、料理のレシピ、自分の持ち物の管理。
WorkFlowyはブログのネタとKDP本のテーマの管理。それ以外はEvernoteといった感じです。
Apple純正メモアプリにパスワード類を保存しているのは純正アプリとしての信頼度から。
料理のレシピは、メモアプリはノート数が多くなってくると同期が不安的になるという経験をしましたが、それほどノート数が多くなければEvernoteよりも起動が速い。特に料理のレシピはiPhoneだけではなくiPadでも見たり、Macで追記することが多いことから、あらゆるApple端末で起動が速いというのは、料理のレシピを扱うには都合がいいのです。
また、WorkFlowyでブログのネタとKDPのテーマを管理しているのは、それらの材料もとにして、そのままWorkFlowyでブログの骨格やKDPの内容を考えるのにスムーズだからです。
5 おわりに
実はもう1つ大きな変更を加えました。
Evernoteに保存してある日記、4,000ほどのノートですが、そのノート全てにタグをつけたのです。
というのは、私は毎日、1年前の今日は何をしていたか、2年前は、3年前は、と過去10年分の日記を見返しています。それは、Evernoteのノートをカレンダー表示で見れる「NoteViewer」を使っていますが、少し不安定な時期があったのです。(→今では直っています)
これは、困ったと思い、Evernoteアプリで、1年前の今日、具体的には、例えば、第2月曜日など、過去の同じ日にちではなく、同じ週の曜日を見返せれるよう、タグをつけたのです。そのタグの付け方については、別で記事にしようと思っています。今のところ、「NoteViewer」が問題なく使えていますので、せっかく苦労してタグつけたのですが、このタグを使うことはあまりありません。今でもこのタグは毎日の日記に付け続けていますが。