仏教の教えで「思念が業をつくる」という考え方があるそうです。
強く思ったことが現象として表れる、ということです。
『生き方』(稲盛和夫著)にはこうあります。
「心が呼ばないものが自分に近づいてくるはずがない」ということを、信念として強く抱いています。つまり実現の射程内に呼び寄せられるのは自分の心が求めたものだけであり、まず思わなければ、かなうはずのこともかなわない。
私は、”強く思えばそれが現実になる”、とは正直思えません。自己啓発書には、よくそんな類の話が書いてありますが、あまり信じていません。
でも、「自分の周りに呼び寄せられるのは自分の心が求めたものだけである」というのは、そうなのかもしれない。
常に自分の関心事にはアンテナを伸ばし問題意識を持っておく。そうすれば、それに関連した情報が集まってくる。
そう意味では、「心が呼ばないものが自分に近づいてくるはずがない」というフレーズは心にとめておきたい名言です。とくに、知的生産を趣味にしているので、なおさらそう思いました。