2020年6月末に6冊目のKDPとして『これで読書ノートが続く!本を探す・読む・活かすを効率的にする「Kindle×Evernote読書術」』を出版しました。
1 多忙な中でのブログ運営と本の出版
職業作家ではなく趣味で書いている自分が今回はよく出版できたなぁと、我がなら思っています。
というのは、2020年4月に人事異動で職場と仕事内容が変わり慌ただしい生活を送っていました。さすがに落ち着くまで、出版は無理だなと思っていましたが、5月初めに構想のイメージが固まったので、とりあえず、のんびり書き始めることにしました。
でも、蓋を開けてみたら、これまで出版したどの本よりも最速で出版することができました。
なぜ、人事異動で心身ともに疲れ多忙な生活を送っていたのに本ブログの更新を続けながら出版ができたのか。
振り返ってみて真っ先に頭に浮かんだキーワードが「スマホファースト」と「再開力」でした。
自己啓発系の本を読むと、よく隙間時間が大事だと書いてあります。
拙著『モブログの極意 〜モブログからモバイル知的生活へ〜』でも隙間時間を見逃さず確実にものにする「隙間時間ハンター」になることを提案し、私の隙間時間の使い方を紹介しました。
今回、仕事が忙しく心身ともに疲れる日々が続き私的な時間がなかなかとれないからこそ、ほんのわずかな隙間時間も無駄にしたくないという強い想いがありました。
しかし、やみくもに隙間時間を使えばよいというものではありません。有効に使うための工夫が必要です。
それが今回の出版で新たに必要性を強く実感した「スマホファースト」と「再開力」という考え方です。
2 「スマホファースト」とは
ブログの原稿はまだしも、本の原稿となると長文なので物理キーボードで打ちたくなります。私の場合、MacやiPad(iPad mini)と外付けキーボードの組み合わせです。
ただ、物理キーボードを使うとなると、少なくとも椅子は必要なので、隙間時間ができても書くのは椅子があるときにしようと考えてしまいがちです。そして、椅子がないからという理由でその隙間時間はTwitterのチェックやネットサーフィンの時間に消えていきます。
そうすると、私の場合、なかなか椅子に座ってキーボードを打てる時間やタイミングはありませんので、いっこうに原稿が進みません。
そこで改めて気づきました。
確かに物理キーボードを使った方が効率的に書けます。でも物理キーボードを使えるタイミングを待つより、iPhoneでこまめに原稿を書き進めた方が作業自体は進むのです。
よって、自分の中で「スマホファースト」というルールを掲げ、とにかく隙間時間ができたら、椅子に座れる環境を待って物理キーボードを使おうとするのではなく、立ちながらでもiPhoneで原稿を書く、ということを強く意識することにしました。
実は、この考え方自体は拙著『モブログの極意 〜モブログからモバイル知的生活へ〜』で提案した内容です。それを「スマホファースト」というキーワードを新たに作り、徹底したということになります。
さらに、この「スマホファースト」を強力にするため、新たに気づいた概念が、次の「再開力」です。
3 「再開力」とは
隙間時間を逃さず、わずかな時間ができたらスマホを取り出し、原稿の続きを書く。それをスムーズにするには、前回の続きからすぐに再開して書き始めれるようする必要があります。
そのための工夫が3つあります。
1つは、もう書くのを切り上げないといけないときに、次に再開するときに書き始める内容のキーワードをいくつか書いておくことです。
そうすると、再開したときに前に戻って読み直したりせず、そのキーワードにそって書き始めることができるので、内容を振り返る手間が省けます。
もう1つは、もし可能であればキリのよいところではなく敢えて途中で書くのを中断する、ということです。
例えば、本であれば1つの節や、ブログであれば1つの大きな段落でキリをつけて終わったほうが気持ちがスッキリします。でも、私の場合、そうすると再開するときにパワーがいるんです。前の内容を確認するために通読しないと書き始めれないことが多々あります。
そこで、使える隙間時間にもよりますが、できるだけ途中で終わらせるようにしています。
そうすると再開するとき、途中やりで終わったところから書き始めるわけですが、わりとスムーズにいくのです。キリをつけて終わるより敢えて途中やりで終えた方がが再開するときの気持ちが楽なのです。
最後は、単純なことですが、再開箇所をわかるようにしています。
どこから再開すればよいか探している時間がもったいないので、どこから続きを書き始めればよいか印をつけています。
おわりに
隙間時間を活用する意識が前提になりますが、もし、忙しくてブログが続かない、本の原稿が進まないという方は、ぜひ、この「スマホファースト」と「再開力」を強く意識してみてください。