1 オーディオブックのメリットとデメリット
『モブログの極意 〜モブログからモバイル知的生活へ〜』で効率的なインプットとアウトプットの方法を書きましたが、その中でオーディオブックの活用について紹介しました。オーディオブックとは、ナレーターが本の内容を朗読した音声を録音したコンテンツです。いわば、耳から聴く読書です。
拙著で書いたとおり、私は、2012年から「audiobook.jp」を聴いています。
オーディオブックは、歩きながらや何か作業をしながら聴くことができる、すなわち「しながら読書」ができるのがメリットです。私は、通勤中、歩きながら聴いています。
ただ、その反面、100%聴くことに集中できないことも多くあると思います。何かをしながら聴いているため、完全に聴くことに集中するのは難しい面があります。
そこで、そのデメリットを考慮しつつ、オーディオブックならではの良さが際立つオススメの本を紹介したいと思います。本を読むこともいいが、耳で聴くからこそなおよい、また、多少、聴き逃しても大筋の意味は理解できる、といった本です。
2 オーディオブックならではのオススメ本
『夢をかなえるゾウ』シリーズ
ベストセラーにもなっているので、多くの方がご存知だと思いますし、読んだことがあるかもしれません。漫才のような掛け合いでストーリーが展開していくため、耳で聴くにはもってこいの本です。目で字を追うのとは違って、耳で聴くからこその面白さや味わいがあり、言葉がグッと来ます。
周りに人がいるところで聴いていると笑ってしまうこともあるので、ご注意ください。笑えるだけでなく生きていく上で大切なたくさんの気づきが得られるので、オススメです。
『幸せになる勇気』/『嫌われる勇気』
こちらもベストセラーなので、ご存知の方も多いでしょう。『夢をかなえるゾウ』と同じく、対話によって話が展開していくので、もちろん本で読んでも素晴らしい内容なのですが、耳で聴くと、内容がより入ってきます。自分が対話しているような気にさえなるので、毎日聴いていると、アドラーの思想が自分の奥底に染み渡っていく感覚になってきます。私にとっては座右の書ならぬ「座右のオーディオブック」です。
『仕事は楽しいかね』シリーズ
こちらもビジネス書では有名な本ですね。前に紹介した本と同じで、対話による内容ですので、オーディオブックで聴くにはもってこいです。一度、本で読んでいても、耳で聴くと違った良さを味わうことができると思います。私は、本で何度か読んでいましたが、オーディオブックで聴くと、新鮮な気持ちで聴くことができました。
『悩みどころと逃げどころ』
対談本もオーディオブックにはもってこいです。むしろ、本で読むよりもオーディオブックで聴いた方が内容の理解が深めるのではないかと思います。やはり、対談本は、実際に声に出された内容を文章にしているので、それを元の声で聴く、というのは、内容の理解が深まります。他にも対談本はいくつかありますが、人気ブロガーとプロゲーマーとの対談である本書はいろいろな価値観に触れることができ興味深く聴けます。
3 おわりに
基本的には、対話や対談といった類の本はオーディオブック向きだと思います。
ただ、神様との対話を内容にしたとある自己啓発本は、会話で使われている言葉のあまりの汚さにどんどん気分が悪くなり、とても聴いていられませんでした。本の内容としては示唆深い内容だったので、オーディオブックではなくて本で読めば、また違ったのかもしれませんが、対話の本が全部オーディオブック向きかといったら、そういうわけでもない、とういことですね。