何かを「考える」ときに、必ず使うツールってありますか?
私は、何かを考えるとき、まずは「アウトライナー」を使います。
アウトラインを作るソフト。アウトラインとは、項目の下に段差をつけてその項目の詳細項目、さらにその詳細項目の下に段差をつけてその詳細項目というように、項目を入れ子状(階層)に整理したもの。
アウトライナーは、目の前にパソコンがあるなら「WorkFlowy 」(DeskFlowy)、なければ、WorkFlowyをスマホで扱うことができるアプリ「HandyFlowy」を使います。
1. 私の「思考ツール」
以下の記事で書いたとおり、私はWorkFlowyを「思考の作業場」としています。
WorkFlowyはアウトライナーなので、文章や単語の並び替えや階層化の操作が容易です。
考えを文字にし、並び替えや階層化をしながら、さらに頭に浮かんだ考えを文字にしていくのは、考えを深めるには有効な作業です。(詳細は次項)
また、WorkFlowyのデータはクラウド上にあります。
パソコンやスマホなど、端末を問わず使えるのでいつでもどこでも考える作業ができます。
また、WorkFlowyを思考の作業場としているのは「考えるを深める場」としてだけでなく、「情報を整理する場」としても位置づけています。
それは、前述したように、階層化や並び替えが容易にできるWorkFlowyは、情報を整理するのに使い勝手がよいのです。
しかも、「考える」とは材料(情報)が必要になることがほとんどで、その材料(情報)はWorkFlowyで整理して、そのままそれを活かしてWorkFlowyで考える、という流れがスムーズなのです。
よって、私は「自分の全ての思考をサポートするWorkFlowy」というコンセプトでWorkFlowyを2年以上使っています。
ただ、これはWorkFlowyに限りません。アウトライナーであれば、自分の思考をサポートしてくれるツールになり得ると思います。
何かを考えるときは、まずはこれを使う。
この「これ」があると心強いです。
それが私にとっては「アウトライナー」であり「WorkFlowy」(HandyFlowy)なのです。
2. 私の「思考パターン」
思考ツールだけでなく、あわせて自分の「思考パターン」というものを持っているとさらに心強いと思います。
仕事でもプライベートでも、何か問題を解決しなければいけない案件に遭遇したとき、自分の思考パターンを持っていると、不安感は軽減します。まずはそのパターンにあてはめて解決策を考えてみよう、と心を落ち着けることができます。
私にとって、その思考パターンは、アウトライナーを使ったもので、ボトムアップとトップダウンの視点からの考えを繰り返し行うことです。
どういうことかというと、例えば、ある問題があり、その解決策を考えないといけないとします。
まずは思いつく限り解決策をアウトライナーに箇条書きで書き出します。
とにかく頭に浮かぶものをキーワードだけでもいいのでどんどん書き出すイメージです。些細なものでもとにかく文字にしていきます。
次に、それを見ながら、大きな概念でくくれるものはくくって階層化していきます。上位概念でグループでまとめていくイメージです。
それが終わったら、下の階層は折りたたんで(非表示にして)大きな概念だけを表示させて、俯瞰して見返します。
そこで何か漏れを感じたり、新たな概念が思い浮かんだらそれを書き、その下の階層に、より詳細なことを書きます。
このように、細部をもとにして大枠を考えたり、大枠から細部を考えたり、さらには、具体的なことから抽象的なことを考えたり、抽象的なことから具体的なことを考えたりと、考える視点を行ったり来たりしていると、どんどん考えが広がり、広がるだけではなく深まっていきます。
この作業がアウトライナー(WorkFlowy)では大変やりやすく、この作業をしていると脳が活性化、すなわち思考がはかどる感覚があります。
作業自体はパターン化しているので、慣れてこれば、この作業をすれば、ある程度、思考を広げ深めることができる、という安心感が出てきます。
これが、私の思考パターンと言えます。
ちなみに、アウトライナーで行うこの作業は、以下の本では「シェイク」と呼んでいます。
3. おわりに
思考ツールは、他にも「マインドマップ 」や「マンダラート 」などを使うこともあります。
でも、今回紹介したように、まずは「アウトライナー」、というのが私のスタンスです。
それで、なかなか考えが浮かばない場合は、アウトライナーよりも考えを発散しやい「マインドマップ」を使う、などの使い分けをしています。
他にも思考ツールと呼べるものはたくさんあります。以下の本はオススメです。