本業の仕事には関係ないメモの話です。
私はメモをとるのが習慣になっています。
それは必要に迫られてとる備忘的なメモのことではなく、着想メモです。
平たく言えば、思いつきや漠然とした思考のメモ。メモした時点では何に役立つかはわからないようなメモです。
最近、その着想メモを保存する先をDynalistからScrapboxへ変更しました。
そして、以前の以下の記事でScrapboxを使う目的を「知的生産のため」としました。
そのために、「着想メモ」だけでなく、読書しながらとる「読書メモ」や読書なニュースなどから得た「知識メモ」も知的生産につながると考え、Scrapboxへ保存先を変更することにしました。
これらのメモを私は「知的生産メモ」と呼んでいます。先日、その知的生産メモをScrapboxへせっせと移動させていたのですが、ふと、
- 「何でこんな時間をかけて一生懸命メモを移動させているんだ」
- 「そもそも、何でこんなメモをとっているのか」
- 「役立ったメモもあるが、大半は何の役にもたっていないのではないか」
- 「メモをわざわざ保存する意味があるのか」
と、ネガティブな感情がどんどん湧き出てきました。
こうなると、今後、メモをするモチベーションに関わります。
そこで、私が知的生産メモを保存する目的を整理し言語化しておくことにしました。
「メモをとることが習慣にできない」とお悩みの方は、今一度、自分がメモをとる目的を整理するとよいかもしれません。
1 知的生産メモを保存する目的
知的生産メモと呼んでいることからもわかるように、メモを保存しているのは知的生産に役立てるためです。
もう少し、詳しくいうと、次の3つを目的にしています。
- ブログのネタを見つけるため
- KDPのテーマや素材を見つけるため
- 新たな価値観や幅広い知見を得るため
順番にみていきます。
(1)ブログのネタを見つけるため
本ブログは、iPhoneとiPadでの効率的なインプットとアウトプットをテーマにしています。これらに直結するメモであれば、当然、保存しておけば後で役立ちます。
でも、冒頭で書いたように、メモするときには何の役に立つかもわからないような思いつきや漠然とした思考もメモします。
また、読書メモや知識メモも同じことがいえます。これは、次項のkindle本を書く上でも同様です。
(2)KDPのテーマや素材を見つけるため
趣旨は前項と同じです。
保存したメモから執筆するKindle本のテーマを考えるためです。また、ブログであれば、1つのメモでも記事が書けますが、kindle本となればそうもいきません。素材がたくさん必要です。
文章を書くためのノート術を論じた『TAKE NOTES!』では、メモは文脈が違えば他の意味をなすこともある、と言います。蓄積したメモは他の文脈で活かせるということです。もちろん、活かせるような保存の仕方が重要です。
(3)新たな価値観や幅広い考えを持つため
これは、以下の記事で、知的生産メモの副次的効果と言いました。
読書メモや知識メモをとることは、自分にはない価値観や考えを得るきっかけになります。
また、それをもとに感じた、または考えた自分の思いつきや漠然とした思考をメモしておくことで、さらに価値観や考えに広がりが生まれる可能性があります。
よって、自分と違う価値観や考えを積極的にメモし、自分の価値観や考えをアップデートできるようなメモをたくさん保存しておけるとよいと思います。
2 見返しが大事
メモは保存しておけばよいというわけではありません。もちろん備忘を目的としたメモであれば、保存して、必要になったときに見返せれば事足ります。
でも、これまで述べてきたような知的生産メモは、保存するだけでよいのではなく、見返すことが大事なのはいうまでもありません。
DynalistからScrapboxに変更した理由は、この蓄積した知的生産メモを見返しやすいから、というのが大きいです。しかも、見返すといっても何の脈絡のないメモを見返すわけではありません。
Scrapboxは関連ノートを表示してくれますので、今開いているノートと関連のある過去に書いたメモが自ずと目に入るのです。そこで以前に考えたことと、今考えていることが組み合わさったり、さらに考えが深まったりなど、さまざまな科学反応が期待できるのです。
3 まとめ
本記事のまとめです。