これまで、アイデアメモは、アウトライナー(WorkFlowyやDynalist)に保存していました。ここでいうアイデアメモとは、本業の仕事に関連したメモではなく、ブログやKDPのネタ、ネタになるかどうかわからない思いつきや漠然とした考えなどのいわゆる着想メモです。
一時期、以下の記事のとおり、Scrapboxを試したこともありました。
しかし、そのときは次の理由でScrapboxは使わず、アウトライナーを継続することに決めました。
- 思考の断片からブログの構成を考え記事を書くのはアウトライナーの方が使いやすい
- ScrapboxはiPhoneでの使用が耐え難い
- Scrapboxでのキーワード化が面倒
それから1年半が経過した今、再び、Scrapboxのようなネットワーク構造で管理するノートツールが気になり始めました。
その1番の理由は、アイデアメモを発展させることがうまくできていなかったからです。とくに、過去のアイデアメモを活かして、アイデアを育てているという実感が持てていませんでした。
そもそも、アウトライナーをアイデアメモの保存先として使っていたのは次の理由からです。少し長いですが前述の記事から抜粋します。
タイトル(見出し)のみの場合やタイトルに加え数行の内容が書いてあるものを仮に思考の断片と呼ぶとすれば、私は、思考の断片を集めて、それらをもとに思考を深め、ブログに書く内容や構造を考えるという手法を好んでいます。
Scrapboxだと、どうもその方法がとりづらい。
それはノートの順番を自由に変えることができなかったり、複数のノートの内容をマージしたり、ノート同士に階層関係を作ったりすることができないから、また、ノートに書いてある内容はノートの枠組みから飛び出しづらい感覚があるから、というのが理由です。(※ちなみに、同名タイトルのノートはマージ可能です。)
その点、WorkFlowyはトピックを自由に動かことができ流動性がありますので、私が好む方法でブログの内容や構造を考えることができます。
上記の考えに今も変わりはありません。アイデアメモの保存場所と、ブログやKDPの内容や構造を考える場所が同じなのは効率的で作業がしやすいのは間違いありません。
ただ、前述のとおり、過去のアイデアメモを活かしてアイデアを発展させることが上手にできている実感は持てませんでした。
その理由としては、以下の内容が考えられます。
- 既存のアイデアメモに内容を書き加えるとき、アウトライナーの項目の下位階層に書くと見返すときに表示するのが面倒になってきた
- 仮に表示したままにしておくか、同階層に追記するとすると、下にズラッとリストが長くなり、視点の移動やリストを動かすのが煩わしくなってきた。(Dynalistの「move to」を使ったとしてもです)
- 過去のアイデアメモを見返す仕組みを作れず、ほとんど見返すことことがなく活かせている実感を持てなかった
- たまに過去のアイデアメモを見返したときに、けっこういいことを書いているメモを発見して、過去のメモを活かしきれていないもったいなさを実感した
- これらのことが影響して、メモをする意欲が低下してきた
以上の理由から、一時期使っていたScrapboxのようにネットワーク構造で情報を管理することに再び興味がわいてきました。
ネットワーク構造で管理すれば、関連する過去のアイデアメモ同士がつながります。Scrapboxであれば関連するノートが表示されるので過去のアイデアメモを見返す機会が増えます。
アイデアメモは長期的に蓄積していくものなので、ネットワーク構造で管理する方がメリットが大きいのではないかと思い始めたのです。
また、こう考え始めたタイミングで読んだ『TAKE NOTES!』が、この考えを後押ししました。
『TAKE NOTES!』では、ツェッテルカステンという文章を書くためのメモの仕組みが紹介されています。この方法は、既存のメモの関連性を重要視し、そのメモ同士の関連性に着目することで新たな着想や洞察を得ることができるとされています。
さらに、『Scrapbox情報管理術』を再読したことで、Scrapboxの素晴らしさとネットワーク構造で情報を管理することのメリットを再認識しました。
ということで、今後、アイデアメモはネットワーク構造で管理するツール、具体的には「Scrapbox」か「Obsidian」に保存し、そこで育ったアイデアメモをアウトライナーに移してブログやKDPの原稿を書いていく流れを構築したいと考えています。
https://scrapbox.io/Obsidian – Connected Notes
Dynalist Inc.無料posted withアプリーチ