最近、アイデアメモの保存先をDynalistからScrapboxに変更しました。
変更するにあたり、気をつけたことがあります。
それは、Scrapboxを使い始める前に”使う目的”を明確にすること。
さらには、その目的はシンプルにすること。
これはEvernoteを10年以上使って学んだことです。
Evernoteを使い始めた当初、何でもかんでも保存していました。ノイズが多くなり検索しづらくなってからは、それなりに目的を定めて使うようになりました。
ただ、多様な目的で使っていたことが影響したのか、メモを見返す仕組みが上手に作れませんでした。
保管の目的からすればそれでよいのですが、アイデアメモのような何かを生み出す目的からすると、蓄積したメモを見返さないと、それらは死蔵します。
よって、Scrapboxを使う目的はシンプルにし、その目的を言語化し明確にしておくことにしました。
目的を明確にしておけば、その目的に対した成果が出なければ、使い方を見直すことがしやすくなります。
この目的を言語化し明確にしておくことは、とくに長期的に使うツールの場合、重要な視点だと思います。
1 Scrapboxを使う目的と保存内容
Scrapboxを使う目的は1つだけにしました。
それは「知的生産」のため、です。
私にとっての「知的生産」は、ブログとKDPです。
よって、ブログとKDPの原稿を書くための素材をScrapboxから拾い上げたいのです。
そのためには、日々、ブログとKDPの素材になりそうなことはもちろん、それらと結びついて素材が膨らむ可能性のある、以下についても、Scrapboxに保存することにしました。
- 着想メモ
- 読書メモ
- 知識メモ
着想メモとは、日常生活での発見や気づき、違和感、疑問、感心したことなど。
読書メモは、読書で得た着想のメモ。ちなみに、これに加えて、読後に行動しようと思ったこと、レビュー、Kindleハイライトを加えて読書ノートをScrapboxに作っています。
知識メモは、Webやテレビのニュース、読書などで得た知識のメモです。
これらは、知的生産に資するメモということで、私は「知的生産メモ」と読んでいます。
2 知的生産メモの副次的効果
知的生産メモは、前述のとおり、ブログとKDPの原稿を書くためのメモです。
でも、1つだけそれ以外の効果を期待しています。
それは、新たな価値観や幅広い知見を得ることです。
というのは、読書ノートや知識メモをScrapboxに保存するのは、前述のとおり、ブログやKDPのためですが、それだけにはとどまるはずはありません。蓄積した読書ノートや知識メモがScrapboxの関連ノートの機能により関連付き、新たな価値観や幅広い知見をもたらしてくれるのではないか、と思うのです。
よって、Scrapboxを使う目的は「知的生産のため」ですが、新たな価値観や幅広い知見を得ることも副次的な目的として位置付けています。
とはいっても、新たな価値観や幅広い知見を持つことは、質の高い知的生産を行う上でベースとなるものだと思いますので、Scrapboxを使う目的は「知的生産のため」と言い切ってもいいかもしれません。
3 まとめ
本記事の内容をまとめます。
- 長期的に使うツールは、使う目的を言語化し明確にしておくとよい。
- 私がScrapboxを使う目的は「知的生産のため」であり、具体的には次の2つ。
- ブログとKDPの原稿を書くための素材を拾い上げる
- 新たな価値観や幅広い知見を得る
- Scrapboxに保存する内容は、知的生産メモ(着想メモ、読書メモ、知識メモ)着想メモにはKDPとブログの素材も含む。