『アイデアのつくり方』の中で著者のジェームス・W・ヤング は、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と言います。
これは様々なアイデア関連の本では、必ずといっていいほど引用される有名な言葉です。言葉そのままではなくても、アイデアを生み出す考え方としてよく援用されています。
この考え方は、理屈としてはスゴくよくわかります。
また、非凡な才能の持ち主でなくてもアイデアが生み出せるという、勇気が出る考え方です。
Evernoteに保存していた着想メモを組み合わせしやすいアウトライナーに移して新しい組み合わせが生まれることを期待していた時期もありました。
でも、既存の要素が組み合わさって新しいアイデアが生まれたか、といえば、まだまだ不十分だった気がしています。
そこで、ネットワーク構造で情報を管理するノートツールであればノート同士がリンクでつながるので新しい組み合わせが発生するだろうと、Scrapboxを約2年とObsidianを約1ヶ月使いました。
理屈でいえば、ScrapboxやObsidianは、これまで使ってきたEvernoteやアウトライナーより「既存の要素の新しい組み合わせ」ができやすいと考えていました。
それよりも、Scrapboxの2ステップ先までノートが表示される機能により、たくさんの過去の関連ノートを見返す機会が増えたことで新たなアイデアが浮かぶことの方が断然多いという実感があります。
それは、すなわち関連ノートを見返す機会を増やすことの重要性を実感したということです。
前回の記事(ScrapboxとObsidianの比較)で詳しく書きましたので、ご参照ください
以下の記事で書いたとおり、着想メモをObsidianかScrapboxのどちらに保存するか悩んでいました。
結果、上記の記事と前述の記事( ScrapboxとObsidianの比較)でも書いたとおり、Obsidianは便利な機能が多いのですが、関連ノートについて、Obsidianの1ステップ表示よりもScrapboxの2ステップ先まで表示される方が自分にとっては恩恵が強いと思いました。
ObsidianとScrapboxを実際に使ってみて、そして、自分が求める視点で整理してみて、それがよくわかりました。