さまざまなノート系アプリや情報整理系アプリがある中、Evernoteを10年以上使い続けている私がEvernoteを何にどう使っているか。どういう使いみちに落ち着いたのか。本ブログでは「今どきのEvernoteの使いみち」と題して連載記事を書いています。
その使いみちの一つが「スクラップ」です。スクラップとは、主に新聞記事や雑誌のスクラップとWebクリップです。
1 新聞記事のスクラップ
新聞記事のスクラップは、単純に気になる記事を写真で撮ってEvernoteに保存するという使い方です。
『「超」AI整理法』(野口悠紀雄 著)では、新聞記事はWebで全文を読めるので見出しだけを保存しておく方法が紹介されていますが、記事によっては有料会員でないと読めないため、私は写真に撮って保存する方法を採用しています。
少しでも手早く気になった記事を写真で撮れるよう「FastEver Snap」というアプリを使っています。もちろんEvernote公式アプリでも写真は撮れますが、このアプリのいいところは、起動と同時に撮影モードになることと、無音で撮れることです。
新聞を読むのは朝のため、できるだけ手間なく写真を撮ってEvernoteに保存したい。朝からあまりパシャパシャ音をたてたくない。という私のニーズにマッチしています。
写真を撮ったら「Clip」というノートブックに保存しています。基本的にはタグはつけませんが、タイトルは検索しやすいように工夫をしています。EvernoteはOCR機能(有料プランのみ)もありますので、探すときは、キーワード検索をあてにしています。
2 Webクリップ
Webクリップは、使うツールでけっこう迷走していました。
Evernoteよりも手軽にクリップできる「Pocket」を長年使っていましたが、うまくクリップできないことも多いので、「Instapaper」に乗り換えたこともあります。ただ、フォルダでの管理になじめず、タグで管理できるPocketに戻ったり、と迷走していました。
ただ、ここ最近は、Evernoteで落ち着いています。
Evernoteにクリップできるアプリ「EverClip2」というアプリを使い始めたのがきっかけです。
Evernote公式アプリでWebクリップすると保存できるまで、ほんの少し待たされるのですが、このアプリはクリップのボタンを押すとすぐに保存されます。
さらに、保存する前に本文にテキストを書き加えたりマーカーしたりすることもできます。私は、なるべく、なぜ、これをクリップしたのかを、簡単にメモするようにしています。
また、ブラウザ以外のアプリからでもURLさえ取得できれば、URLをコピーするだけでこのアプリ(すなわちEvernote)にクリップできます。
ちなみに、Webクリップして、それを後日、見ることが確実に決まっている場合は、クリップするときに「SmartEver」というタグをつけるようにしています。このタグをつけておくと同名のアプリ「SmartEver」で、そのノートを見ることができるのですが、このアプリの起動は動きが速いので見返すときに楽です。
Webクリップの保存先は、前項の新聞の記事と同じ「Clip」というノートブックに固定しています。「EverClip2」 は保存先のノートブックを事前に決めておくことができます。1つのノートブックに固定しておいた方がクリップするとき速いですし、探すときもWebクリップはこのノートブックだけを探せばよいということになるので楽です。
3 スクラップ類はすべてEvernote
新聞やWebだけでなく、例えば、雑誌や小冊子の類いの中で、なんとなくスクラップしておきたいという内容があれば、写真にとって、同じノートブックに保存しています。明確にブログや書籍の執筆に使う、という場合は、ネタを管理しているScrapboxに保存していますが、そうでなければ基本はEvernoteの「Clip」を保存先としています。