毎年恒例にしている、今年1年読んだ本を振り返って決める「2018年 人生に影響を与えた本ベスト3」を決めたいと思います。
人生に影響を与えた、というのは少しおおげさかもしれませんが、具体的な行動につながったり、自分の考え方や生き方に新たな視点を加えるきっかけになったり、と何かしら強い影響を受けたという意味で選んでいます。
毎年、この作業を通じて、1年間に読んだ本を振り返り、よい本に出会えたことに感謝をしています。
1. 2018年 人生に影響を与えた本ベスト3
第1位 思考と暮らしをシンプルに
もともと、私も著者と同じように「モノを減らしていく過程で本当に必要なモノを見極める」というミニマリスト的な思考に共感を持っていたので、これまで、ひとつひとつのモノとはしっかり向き合ってきました。
しかし、本書を読むことで、よりその気持ちは強くなり、さらに、そういう気持ちが穏やかな気持ちをもたらしてくれることを発見しました。不思議と穏やかな気分になり、ていねいに暮らしたいと思えるのです。
そして、自分は、著者の言う、モノと向き合い自分のときめくものを周りにおきモノに愛情を注ぐ「モノマリスト」だな、と思いました。
また、本書の次の言葉は、私のモノを買うときの基準に対し、新たな考え方を与えてくれるものとなりました。ちなみに、これらの言葉が後押しとなり、散々迷った挙句、つい最近、「Apple Watch」を購入しました。
モノ自体の価値ではなく現在の「最新の技術」を知ることができ、使えるということにこそ意味があるのです。そのための勉強代として考えれば十分投資する価値がある
自分が「ほしい」と思っているときが一番「モノ」の魅力が高まっている、価値が高まっている状態
「安いから」で選んだ製品は、買ってしまったら最後、そのモノを持つ「理由」がなくなってしまうので、愛着もわかないし長続きもしない。またきっと別の「安いモノ」に気をとられ、結局高い買い物になることが多い
本書は、以下のブログでも取り上げました。
ミニマリストになれなくても「モノマリスト」になれる!『思考と暮らしをシンプルに 人生を変えるモノ選びのルール』|1分で読める書評ブログ
第2位 さるでもできるKindle電子出版
人生に影響を与えた、という意味では、今年はこの本は外せません。
というのは、今年、初めて、KDPで本を出版しました。
本書を読む前に出版を決めていたとはいえ、実際に作業をする上で、この本には随分助けられましたので、今年のベスト3には入れておきたい本です。
また、本書は、技術的なことだけではなく、出版の楽しさみたいなものをたくさん感じることができ、精神的に良い刺激を受けました。1冊出版した今も、また本を出してみたい、とも思わせてくれる本です。
第3位 Scrapbox情報整理術
「Scrapbox」を使ってみようという気持ちにさせてくれた本です。実際、この本を読んでからScrapboxを本格的に使い始めました。
また、本書は、Scrapboxの使い方だけではなく、それ以上に情報整理に対するさまざまな切り口や考え方が考察されている奥深い内容となっています。
ツリー型とネットワーク型の情報整理についての考察は、自分の情報整理のあり方について考えさせられるきっかけになりました。
ただ、本書を読んで、実際にScrapboxを使っているのですが、イマイチ、うまく使えないというか、操作性になじめず心地よく使えていません。パソコンで使うときも、iPhoneで使うときもそうなのですが、どうも文字の選択の挙動にストレスを感じてしまいます。とくに、文字をコピーするために選択するときの操作です。慣れの問題なのか、自分にあわないのか、よくわかりませんが、せっかく本書を読んでScrapboxの素晴らしさがわかったので、もうしばらく様子を見ながら使っていこうかとは思っています。
本書は、以下のブログでも取り上げました。
情報整理のあり方を考えさせられる本『Scrapbox情報整理術』|1分で読める書評ブログ
2. おわりに
今年は、振り返ってみると120冊読みました。
昨年は101冊だったので、読んだ冊数は増えたのですが、今年は残念に感じたことがあります。
今回、ベスト3を選ぶにあたり、読書ノートをつけているEvernoteのノートをざっと見返しました。ノートといっても、本のタイトルだけをざっと見返したのですが、悲しいかな印象に残っている本が全然なかったのです。
今年は自分にとって良い本と出会えなかったのか、読みが浅かったのか。
読書ノートをつけていても、全然、印象に残っていない、というのは悲しすぎます。来年は、読後のあり方を少し考え直したいな、と思わされた今年のベスト3選びでした。
それにしても、あいかわらずノウハウ系と生活系が多い、今年の読書でした。来年こそは、もう少し教養的な本を…。