2011年3月から始めた冷えとり。まさか7年も続くとは思っていませんでした。
続いた要因は、体調の改善があったからです。むしろ、これだけ明確に体調の変化があればやめられません。
実際に私の中で起きた冷えとりによる体調の改善状況と、そもそも冷えとりとは何かについてざっくりと紹介します。
冷えとりの始め方については、本ブログの「冷えとりまとめ記事」を参照してください。
1. 冷えとりによる体調の変化
冷えとりを始める前の私の体調は、簡単にまとめると、次のとおりでした。
- 気温が低くなってくると手と足の先が凍るように冷たい。
- 冬は足の先が冷たくてなかなか寝つけず、朝は寒くて起きられない。
- 2ヶ月に1回は体調を崩し、栄養ドリンクと風邪薬は手離せず、とくに冬は風邪を引くと症状がひどい。
それが、冷えとりを始めて3年くらい経った頃から、風邪を引く頻度が徐々に減っていきました。
そして、今では風邪を引くのは年に2回、3回くらいで、以前から半分くらいの頻度になり、風邪を引いても症状が以前よりも軽くなりました。
さらに、これは冷えとりを始めるとそうなりやすいと言われているのですが、身体が自然とできるだけ天然な暮らしをしたくなり、栄養ドリンクや風邪薬は一切飲みたくなくなり、冬はこたつやストーブなどの暖房器具、夏はクーラーや扇風機などの冷房器具を一切使わなくなりました。
2. 実は「冷え」は誰にでもある
冷えは、冷えを感じる人だけのものでしょうか。また、男性には関係のない女性特有のものなのでしょうか。
そんなことはありません。
人間の体温は、心臓に近い上半身は37度前後、下半身、とくに心臓から遠い足は31度前後と言われています。
この上半身と下半身の温度差が「冷え」なのです。
この「冷え」により、血管が収縮し、血液のめぐりが悪くなります。
すると、酸素や栄養が体全体に行き渡らなくなるとともに、体の老廃物を回収できず、だんだん体に異常をきたしてきます。
さらには、冷えにより、本来、人間に備わっている自然治癒力が正常に働かなくなってしまうのです。簡単に図にすると以下のとおりです。
ですので、健康を保つには「冷え」をとるのは重要であり、冷えを自覚している冷え症の人に関わらず、男女関係なく、「冷えとり」は大切なのです。
3. 「冷えとり」とは何か 〜冷えとりのススメ〜
ここで言う「冷えとり」とは、冷えとりの第一人者である医師の進藤義晴氏が提唱する「冷えとり健康法」のことを指します。
冷えとりの基本は、次の3つです。
●頭寒足熱
●少食(腹八分目)
●心を穏やかに過ごす(「自分本位」を捨てる)
これらにより、「冷え」をとり、人間が本来持っている自然治癒力を機能させ健康を保つ、というものです。
冷えとりと聞くと、「半身浴」や「靴下の重ね履き」をイメージする方が多いかもしれません。
もちろんそれらも冷えとりの重要な取り組みですが、進藤義晴氏の講演録を見ると、心を穏やかに過ごすこと、自己本位を捨て「正しい生活」が大切であること、に多くの時間を割き強く説いていることがわかります。これがあっての半身浴や靴下の重ね履き、ということだと思います。
とは言っても、靴下の重ね履きや半身浴から始めるのがわかりやすいのも事実です。私もここからスタートしました。そこから、少しでも自分本位を捨て、毎日を穏やかに過ごせるよう、日々、暮らしています。
とくに冷えを感じている方、体調が気になる方、毎日を穏やかに過ごしたい方、「冷えとり」を始めて見ませんか。
もし、少しでも冷えとりに興味を持ったら、本ブログでは冷えとりの始め方や冷えとりに関する一覧の記事をまとめていますので、ぜひご覧いただき、実践してみてください。
また、オススメ本は以前の記事にまとめていますが、最初に読む本としては、一番網羅的にまとめてある『(愛蔵版)これが本当の「冷えとり」の手引書』をオススメします。
4. おわりに
正直、半信半疑で始めた冷えとりですが、前述のとおり、ここまで風邪を引く頻度が減り、症状が軽くなるとは思いませんでした。
また、冷えとりの1つの柱である、自己本位を捨て心を穏やかに過ごすことを目標に暮らすようになりました。まさに、私にとっては、心と身体にはなくてはならない一生をともにする養生法になりました。