10年以上、Evernoteの有料プランを愛用してきましたが、最近、メインのノートアプリをApple純正のメモアプリに乗り換えました。
長年、Evernoteを愛用してきた私にとっては大きな決断です。
- Evernoteユーザーの方にとっては、他のノートアプリへの乗り換えは、けっこう気になるのではないでしょうか?
- 長年のEvernoteユーザーほど、乗り換えを決断できない、悩ましい問題ではないでしょうか?
本記事では、そんな方の少しでも参考になればと思い、私が乗り換えた理由を紹介します。
1 メインのノートアプリをEvernoteからメモアプリに乗り換えた理由
なぜ、メインのノートアプリを10年以上も使っていたEvernoteからApple純正メモアプリに替えたのか?
その一番の理由は、
「ノートを見たいときに見れないストレス」
です。
これに尽きます。
あとは、「メモアプリの進化」と「純正アプリの安心感」も後押しした感じですね。
(1)見たいときに見れないストレス
a 動きの遅さ
Evernoteは、特にiPhoneアプリですが、ひと昔前に比べると、動きは速くなってきてはいました。
「えー、ウソでしょ」
と思ったかもしれませんが、かなり以前はもっとひどいものでした。
決して、今のスピードに満足しているわけではありませんが、少しは改善してきている。今後も、少しずつ改善されてくるのではないか。
そんな期待をもってメインのノートアプリとして使い続けてきました。
ただ、見たいノートが見たいときに見れない。
出先でメモの内容をすぐに確認したいとき、iPhoneの Evernoteを立ち上げたら、この表示がしばらく続く始末。
「早くメモを確認したいのにぃ!」とストレスが溜まります。
後で見返すためにメモをとっているのに、これでは意味がありません。
しかも、これが頻繁に起きる。
一気にEvernoteを使う気が失せてきました。
b 同期の遅さ
そして、もう1つ困ったことが。
同期の遅さです。
私は、Evernoteは、ほとんどiPhoneで毎日使っているのですが、週に2、3回、iPadで使っています。料理のレシピを確認するためです。
iPhoneのEvernoteは、毎日使っているので、なんだかんだいって、同期で待たされることはないのですが、たまに使うiPadでEvernoteを開いたときは最悪です。
同期が遅い。
しかもバックグラウンドで同期するわけではないため、見たいノートが見れない。
前述の画像が表示され、他の操作ができなくなることがある。
もちろんiPadの性能にもよるのでしょうが、まだ、1世代前のものです。
c ノートが見れないときがあるノートアプリ
この2つを考えると、これは、もう単純な話、
「Evernoteでは、ノートを見たいときに見れないことがある」
というノートアプリの根幹に関わることへの信頼がなくなってきている、ということです。
タスク管理の機能があるとか、フォルダとタグで管理できるとか、検索能力が強力とか、そういった機能以前の問題です。
だって、ノートの中身を確認したいときに、すぐに確認できないことがあるんですから。
メモをとる、という点では、FastEverなどの他のアプリを使えば問題ありませんが、ノートを見る、という点においては、他のアプリでは解決できません。
以前は、SmartEverなど、爆速で見れる閲覧アプリもありましたが、今はありません。
というか、そこは他のアプリではなく、Evernote自体で解決してほしい問題です。
ということで、EvernoteからApple純正メモアプリに乗り換えを決意したのです。
いや、決意というより、やむにやまれず、ですね。出先でノートを見れないことがあるとなると、後で見返す可能性のあるメモをEvernoteに保存するのが不安になります。
d Apple純正メモアプリでストレス軽減
Apple純正メモアプリは、起動、挙動、同期、すべてにおいてストレスを感じさせない速さです。
たまに使うiPadでもまったくストレスを感じさせません。
以前、以下の記事で紹介したとおり、Evernoteからメモアプリに1,500ほどのノートを移して試行したことがありました。そのときは、一気にデータを移したことがいけなかったのか、同期の安定性を欠きました。
でも、データを一気に移さず、普通に使う分には、同期の安定性は非常に高いです。
メインのノートアプリをEvernoteからApple純正メモアプリに移行して2ヶ月ほどたちますが、まったく問題なく運用できています。
e Evernoteとの使い分け
Apple純正メモアプリに乗り換えた私ですが、Evernoteが大好きなアプリであることは変わりません。
以前、記事にしたように評価しています。
ただ、見たいときにノートを見れない、という実用的に耐えれず、メインのノートアプリとしては使えない、という判断をしたのです。
よって、Evernoteの利用をやめたわけではありません。
Apple純正メモアプリをメインとし、Evernoteの長所に目を向けた使い分けをしようと考えたのです。
その使い分けは次回の記事で紹介します。
(2)メモアプリの進化
メインのノートアプリをApple純正メモアプリに乗り換えた一番大きな理由は、今、見てきたとおりです。
さらに、乗り換えの後押しとなった理由が2つあります。
1つは、Apple純正メモアプリの驚くべき進化です。
「Appleのメモアプリはシンプルで簡易なアプリなんでしょ」
「Appleのメモアプリって機能があまりなくて使いにくいんでしょ!」
というのは昔の話です。
今では、Evernoteをはじめ、他のノートアプリに引けを取らないほど多機能です。Appleユーザーなら「使わなきゃ損!」と言えるくらい使い勝手は抜群です。とくに複数のApple端末を持っているならなおさらです。
iOS15/iPadOS15からは、タグが使えます。
さらにiPadでは「クイックメモ」や「スクリブルが日本語対応」という驚くほど便利な機能があります。
着実に進化を遂げてきたApple純正メモアプリ。
この先も期待できそうです。
そして、もう1つの理由が、「この先」を考えてのことです。
(3)純正アプリの安心感
アプリ自体の継続性を考えると、ここで乗り換えておいた方がいいのではないか、と思いました。
というのは、2021年6月、Googleフォトが実質無料から有料になったことは、私の中で、今後、アプリを使っていく上で示唆深い大きな出来事でした。
Evernoteは、ずっと有料プランを使っていますが、今後、急激に値上げがないとは言い切れません。サービス自体もどうなるかはわかりません。
それに比べれば、Appleの純正アプリは、安心です。
メモは、蓄積していくデータだけに、あまりメモ(ノート)アプリの乗り換えはしたくありません。データの移行が大変です。
そう考えたとき、冒頭で述べた「見たいときにノートが見れない」が頻発した今が乗り換えを決意するよいタイミングではないか、と思ったのです。
ある意味、この先、メモは、Apple純正アプリで管理する、という覚悟です。
2 まとめ
本記事のまとめです。
- メインのノートアプリをEvernoteからApple純正メモアプリに乗り換えた。
- 理由は、ノートを見たいときに見れないストレスが大きい。メモアプリの進化、純正アプリの安心感という理由も乗り換えを後押し。
- 今後はApple純正メモアプリがメインだがEvernoteの強みを活かして併用する。
では、次回は、Apple純正メモアプリとEvernoteの使い分けを紹介します。
ノートブックとフォルダの構成を公開していますので、ぜひ、ご覧ください。