2010年4月から「Evernote」を使い始め、自分のすべての情報はEvernoteに保存するようになりました。その後、2016年2月からクラウドアウトライナーの「WorkFlowy」を本格的に使い始めることになり、EvernoteとWorkFlowyの使い分けや連携の仕方について考える必要が出てきました。
WorkFlowyを使い始めたとき、WorkFlowyはアウトライナーを使いたいときだけに使うイメージを持っていました。しかし、あまりの使い心地のよさに、テキストデータはWorkFlowyですべて管理したい、という思いを持つようになってきました。
ということで、これまで自分のすべての情報はEvernoteで管理していたのが、WorkFlowyを使い始めてからは、テキストデータはWorkFlowy、それ以外はEvernote、という使い分けに変わりました。
1. テキストデータはWorkFlowy、それ以外のデータはEvernoteという使い分け
この使い分けで何の不都合もなく運用できていました。ただ、3ヶ月くらい経ったある日、出先で、書き溜めていた日記の中身を確認したいときがありました。
iPhoneの「HandyFlowy」を起動します。ただ、アプリは立ち上がるもののデータを読み込むのに時間が結構かかりました。そのときは、すぐに日記に書き留めた内容を確認する必要があったのですが、結局、間に合わず、WorkFlowyを閲覧に使う不便さを感じ始めました。その後も同じようなことが頻繁に起こり、WorkFlowyに情報を保存し閲覧するという使い方を考え直す必要性を感じました。
それは私のライフスタイルにも関連しています。
というのは、以下の記事でも書きましたが、私は自分が保存した情報を閲覧する必要があるときは、ほとんどが出先で、パソコンではなく、iPhoneを使います。
iPhoneでは、閲覧という点で言えば、WorkFlowyよりも、まだまだEvernoteの方が使い勝手がよい、と思うのです。
参考 今後、「WorkFlowy」と「Evernote」をどう使っていくのか 〜『WorkFlowyの使い方のレシピ』の連載を終えて③ 〜 – いつもていねいに
さらに、記事にはこう書きました。
「私にとって重要な点として、自分のすべて情報をEvernoteで保管する、という5年前から続けてきたことを、たとえテキストデータだけだとしても途絶えさせない方がよいと思ったのです。とくに日記のデータは蓄積されればされるほど自分にとっては大切な財産となります。」
そう、これまでEvernoteに蓄積してきた自分の情報は大切な財産です。それを途絶えさせず、さらに上積みして、まさに自分の全てを記憶するEvernoteとしたい、と思うのです。
「WorkFlowyの使い方のレシピ」という20回にわたる連載を通じて、WorkFlowyの多様な使い方についてずっと考え続けた結果、WorkFlowyの使いやすさを実感したことにあわせて、Evernoteの有用さに目がいくようになりました。そして、自分にとっての有益なWorkFlowyとEvernoteとの役割分担が少し見えてきました。
【連載】『暮らしと仕事に役立つアウトライナー「WorkFlowy」の使い方レシピ』#1 はじめに – いつもていねいに
2. 思考のWorkFlowyと保存・閲覧のEvernote
最近、改めてEvernoteのスゴさを感じています。
それは、同期のスピードです。とくにiPhoneで使うときです。
私は約6年Evernoteを使い続けていますので、かなりのデータ量があると思いますが、iPhoneのEvernoteの公式アプリは、それほど同期の時間を要しません。同期中も操作ができるため、Evernoteを起動させればすぐに保存したデータにアクセスすることができます。
WorkFlowyをiPhoneで使うようになって、改めて、そのEvernoteのスゴさに目を見張りました。
そして、WorkFlowyとEvernoteのお互いの秀出たところをメインに使い、両者を共存して使うことを考え始めました。
どこで見たか忘れてしまいましたが、どなたかがブログの中で、WorkFlowyは「作業場」、Evernoteは「倉庫」と書いておられましたが、まさにこのイメージです。
そして、私なりのWorkFlowyとEvernoteの使い分けのコンセプトはこう考えることにしました。
「自分の全てを記憶するEvernoteと自分の全ての思考をサポートするWorkFlowy」
今後は、このコンセプトにもとづいて、WorkFlowyとEvernoteの使い分けを考えていこうと思っています。
3.「自分の全てを記憶するEvernoteと自分の全ての思考をサポートするWorkFlowy」
「自分の全てを記憶するEvernoteと自分の全ての思考をサポートするWorkFlowy」とは、自分に関する全ての情報の保存と閲覧は「Evernote」を使い、考え事をするときやブログなどの文章を書くときは「WorkFlowy」を使う、というイメージです。
以前の記事で書いたように、先日、そういう視点でEvernoteのノートブックの構成を見直しました。
参考 WorkFlowyとの使い分けと連携を考えたEvernoteのノートブックの構成【抄】(2016年5月現在) – いつもていねいに
また、次の記事で書いたとおり、日々、考え事はWorkFlowyを使い、その日の思考をWorkFlowyに書き留め、1日の最後にEvernoteへ保存することにしました。
参考 1日の終わりにその日の思考をWorkFlowyからEvernoteへ保存する理由 – いつもていねいに
もっと具体的なWorkFlowyとEvernoteの使い分けは別の記事で書きたいと思っていますが、WorkFlowyは並び替えや階層ごとの整理が簡単にできるので、考えごとや文章を書くときに重宝しています。また、EvernoteはWorkFlowyよりも起動や同期が速く、検索性にも優れているので、自分の全ての情報を保存し、閲覧するにはもってこいだと思っています。
4. おわりに
Evernoteを使い始めた6年前は、自分の中でかなり熱を入れてEvernoteについていろいろ考えていましたが、最近は、使い方が落ち着いてきたというのもあり、惰性で使っていた気がします。
ただ、WorkFlowyを使い始めたことで、WorkFlowyにはないEvernoteの使いやすさに目がいくようになり、改めて、Evernoteの使い方を見直すきっかけになりました。
また、EvernoteにはないWorkFlowy特有の機能にはまり、WorkFlowyの多様な使い方をいろいろ考えてきました。その中で自分にとっての有益なWorkFlowyの使い方を探ることができました。
次回以降の記事では、日々の生活の中での具体的なEvernoteとWorkFlowyの使い分けの実例を書きたいと思っています。