以前、アウトライナーの「WorkFlowy」と「Dynalist」の使い分け(施行中)を記事にしました。
それから2年も経ってしまいましたが、その間、WorkFlowyもDynalistも随分アップデートを重ね、使いやすくなってきました。
今回、試行を終えた、現時点の使い分けとして記事にまとめましたので紹介します。
1 使い分ける理由
まず、なぜWorkFlowyとDynalistを使い分ける必要があるのか、てすが、理由は2つあります。
1つは、前述の試行中の記事にも書いたとおり、WorkFlowyは手早くメモするために使いたいので、WorkFlowyを軽くし起動を速くしたいからです。よって使用頻度の低いデータはWorkFlowyからDynalistに移動させるというわけです。移動先をDynalistにしているのはアウトラインで見返したいからです。
もう1つ大きな理由があります。
それは、詳しくは後述しますが、それぞれの機能に一長一短あるため、なかなか1本に絞れない、ということです。とくに、それぞれアップデートを何度も繰り返し、どちらもどんどん使いやすくなってきています。
よって、本当は1本に絞りたいのですが、使い分けをすることにしています。
2 使い分けの基本的な考え方
これまでどおり、WorkFlowyは「思考の作業場」として、Dynalistは、思考を終えたデータの「保管場所」、とくに後でアウトラインで見返したいデータの保管としての使い分けを基本にしています。
ただ、1つ例外として、KDP出版で本の原稿を書くとき、構成はDynalistを使って考えています。というのは、本当は思考の作業場であるWorkFlowyを使いたいのですが、WorkFlowyにない機能としてDynalistにはトピック(項目)に自動で番号を付加する機能があり、これがKDPの構成を考えるのに重宝しているためです。
3 使い分けの実践例
では、次に実際に私が使っている実践例を具体的に紹介します。仕事ではなく私的な内容です。
(1)WorkFlowy
まず、WorkFlowyです。
実際にWorkFlowyの第一階層を見ていただいた方が早いと思いますので、iPhoneのWorkFlowyアプリの画面を公開します。
トピックはシンプルで4つしかありません。
実際によく使うのは上の2つです。
「idea」は、ブログやKDPのネタ、日頃の気づきなどです。
「Thinking」は、今まさに思考中の内容です。思考が終わり、後で追記したり見返したりする可能性があるデータはDynalistへ移します。
「Tool」は、WorkFlowyの使い方のメモなどを置いています。
「Trash」は削除する前に移動させるゴミ箱です。定期的にカラにしています。
(2)Dynalist
次にDynalistです。
こちらも、Dynalistの第一階層をiPhoneのDynalistアプリの画面で公開します。
「KDP」は、現在執筆中の本の構成やメモ、今後テーマとなりそうなラフ案の構成が入っています。
「興味・関心・テーマ」は、自分が興味のあることを言語化したメモです。なぜわざわざ言語化しているかというと、さまざまな情報と接するときアンテナの感度が高まるからです。
「knowledge」は、知識メモです。アウトラインで体系的に整理しています。
「My rule」は目標や自分の生き方、メモアプリの使い分けなどツールを使う上でのルールなどです。
「Manuel」は、ブログの投稿やKDP出版のマニュアル、あとは子どもの写真管理など雑多なマニュアルです。
「Family」は、家族レジャーの行き先のネタを保存しています。
「Tool」はDynalistの使い方のメモなどです。
これらは、どれもアウトラインで管理しておいた方が追記しやすかったり見やすかったりするものなのでアウトライナーのDynalistで管理しています。
4 おわりに
WorkFlowyとDynalistは甲乙つけがたい素晴らしいアプリなのですが、常々、1つに絞りたい気持ちはあります。
ただ、冒頭に書いたとおりの使い分けの理由があるわけですが、それぞれ1番気に入っている機能があります。
WorkFlowyではモバイルアプリでのトピックの移動のしやすさです。WorkFlowyはトピックをドラックするとき、どこをタップしても動かせるのですが、Dynalistは文頭あたりをタップしてドラックしないと動かせません。この違いは、言葉で書く以上の使い勝手の違いを感じます。
Dynalistでは、項目内のナンバリングです。
下位項目に自動で文頭に数字をつけてくれる機能は、とくにKDPの構成を考えるときには外せない機能です。ただ、モバイルでは設定できないのが不便ですが表示はできます。
この2つの機能がどちらかに備われば、もしかしたら1つに絞るかもしれませんが、そうでなければこのまま使い分けをしていくつもりです。