本記事は、レビューというより、本書を読んで、同じKindle作家の私が考えた内容です。
Kindle作家の方に本書を読んでいただき、Kindle出版のあるべき姿について考えるきっかけになる記事になればと思います。
10冊出版しているKindle作家としては、著者が本書で危惧していることには心から共感しました。
類書をコピペしただけの浅い本、特典をつけてレビューを煽る本、Brainなど Kindle出版周りのきな臭いビジネス。
読者のことを考えず、お金儲けに傾倒するKindle作家がいることに残念でなりません。
でも、
「Kindle出版で儲けようとして何が悪い!」
という声が聞こえてきそうです。
確かにこういったKindle作家に限らず、紙の書籍を出版している作家も出版社もそれに関わる人も、ビジネスですから、当然、収益(儲け)を考えなければいけません。
また、お金目的で働いている人が全くいない、とは言えないでしょう。
私も、正直なところ、本業の仕事は生活のためと割り切っています。
しかし、本書で取り上げられているKindleの黒い真実は、明らかに読者や他のKindle作家へのリスペクトを欠いた行為です。著者は、それに対して怒りを覚えているのです。
その怒りを単なる怒りだけで終わらせるのではなく、Kindle出版の闇を明らかにし、kindle本として世に放った著者の勇気には、同じKindle作家として、心から敬意を評します。
個人が自由に好きなことを発信できるキンドル出版という素晴らしいシステムを維持するために、私たちキンドル作家ひとりひとりの良心が問われている
まさにそのとおりです。
自分も含め、Kindle作家すべてがこの想いを持たなければいけないと強く思いました。
正直に言えば、本書を読む前は、最近、こういったKindleの黒い真実を痛切に感じていたので、悲観と諦めの気持ちでいっぱいでした。
でも、今はKindle出版に悲観はしていません。
本書を読んで、こうやって「おかしいことはおかしい」と正々堂々とKindle本で主張される方がKindle作家にはいるんだな、Kindle作家も捨てたもんじゃない、今後もKindle出版を続けていきたい、と思いました。
そして、このように自分の意見を明確にして本という形で表現できるKindle出版のシステムは素晴らしいなと改めて思いました。
この素晴らしいkindle出版のシステムを維持するために、Kindle作家のみなさんには、ぜひ本書を読んでいただき、良心を持った作家活動をお願いしたいと思います。
もちろん、私も読者や他のKindle作家をリスペクトし、良心を持ったKindle作家活動を送りたいと考えています。
この本がたくさんのKindle作家とkindle本の読者に届きますように。
kindle出版の方法はわかったけど原稿が進まない…。 それは原稿を書き上げるためのノウハウを知らないからです。本書では、これまで10冊出版した著者が、ネタの収集や本のテーマ決め、構成の練り方、執筆方法、推敲の工夫などkindle出版のメイキングを公開します。これをヒントに自分なりの書き方を身につけば何冊も出版できるようになるでしょう。