Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)は、誰でも手軽にKindle本を出版できる素晴らしい仕組みです。
これまで、私は9冊のKindle本を出版してきました。
手軽に出版できるといっても、当然、お金をいただくわけですから、著者としてはそれに値する価値を提供できなければいけません。
しかし、著者ではなく、いち読者としてKindle本を購入して読んだとき、愕然としたことがありました。
- 誤字脱字が散見している
- 無駄に余白がありページ稼ぎをしているとしか思えない
- ネット記事の切り貼りとしか思えない
3つ目は、もしかしたらニーズがあるのかもしれませんが、1つ目と2つ目については、気分がいいものではありません。
でも、それは買って読んでみて始めてわかることです。私は、KindleUnlimitedで読んだので、それほど痛手には感じませんでしたが、お金を出して購入した読者は、きっと怒りが心頭しているはずです。
ここに読者としてはKDPの怖さがあります。
KDPは、商業出版のように複数の目でチェックされるわけではありません。
推敲などせずとも、極論を言えば、メチャクチャな本でも出版できてしまいます。
仮に表紙の見栄えがよければ、購入する読者もいるでしょう。そして、読んで後悔するのです。そんな著者からは読者が離れていくのでしょうが、そんな本でも購入すれば、または、ページをめくれば著者には収益が入ります。
著者としては、KDPは大変有意義なものです。
しかし、読者としては、前述したような本を手にしてしまうと、購入する怖さが出てきます。
こういったケースが増えてくると、KDPへの信用はなくなります。売れなくなれば、KDPの著者はモチベーションが下がり、出版する著者が減ってしまうかもしれません。そうなると市場は縮小です。
それを防ぐには、著者のモラルを向上するしかありません。せめて、自分が買っても満足するような本を出版すべき、だと思います。
Kindle作家として、読者として、強くそう思います。
読者よりも収益に傾いているKindle作家が目につくということで自らKindle本を出版し警笛を鳴らしているKindle作家さんもいます。
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