先日、KDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)で、『これで読書ノートが続く!本を探す・読む・活かすを効率的にする「Kindle×Evernote読書術」』を出版しました。
KDP出版は、商業出版と違い複数のチェックが入るわけではないないので、いざ出版しようとするとき、大変不安になります。
以前出版した『たすくまの小技40』のときも、その想いが強くありました。ただ、以下の記事で紹介したとおり、『これから本を書く人への手紙』という本に勇気づけられ、なんとか出版できました。
出版した後はおかげさまで「参考になった」というご感想をたくさんいただき胸を撫で下ろしました。
ただ、今回、『これで読書ノートが続く!本を探す・読む・活かすを効率的にする「Kindle×Evernote読書術」』を出版するときも、もうあと一つボタンを押すだけで出版という段階になって、恐れが湧いてきました。推敲は十分か。誤字脱字はないか。
この本を読んでくれる人がいるのか。
読者が失望しないか。
相変わらず不安と恐れは尽きません。
そんなとき、ふと、以前見かけた以下のツイートを思い出しました。
名作を生み出している漫画家の多くは、実はその影で数え切れないほどの大量の作品を創り続けた「多作家(たさくか)」でもあるんですよね。彼らは渾身の念を込めて一発勝負で投げたコインで“表“を出したわけではなくて、何度も何度もコインを投げ続けた中でようやく何回か“表“を出せたのだと思います。
— じゅん@パラレルワーク漫画家 (@jun0424) May 25, 2020
「仕事は楽しいかね?」にもあるけど、何度となく“表”を出すコインの投げ手は何度となくコインを投げている。特に今のような変化の激しい時代において“表”を出す唯一の方法は、コインを投げ続けること。つまり僕らもまずは、マンガ作品を量産しないことには始まらない。
— じゅん@パラレルワーク漫画家 (@jun0424) May 25, 2020
技術の向上は、作品を量産することさえできれば自ずとそれなりについてくる。僕もここ数年絵の練習はほとんどせずにひたすら作品を作っていただけでしたが、結果、今の絵が上手いかどうかはさておいて、それなりの成長は見て取れる…のではないかと思います。 pic.twitter.com/Lu01ZLCVA0
— じゅん@パラレルワーク漫画家 (@jun0424) May 25, 2020
量だけじゃダメだというご意見はあるでしょうしそれはその通りだと思うのですが、それにしてもまずは「作品を世に出すこと」ができるようになってこそだと思うのです。今は誰でも作品を世に出せる時代。にも関わらず、100%表を出そうとしてコインを投げるわけでもなく燻っているのは大変に勿体ない。
— じゅん@パラレルワーク漫画家 (@jun0424) May 25, 2020
とはいえ量産も簡単ではなくて、単純に時間がないとかモチベーションが続かないとか、納得いく作品ができないとか公開する勇気が出ないとか色んな壁があります。いまだに僕もよく壁にぶつかりますが、その壁を取っ払う方法を研究し、マンガの量産を実現したい。そういうことに注力したいなと。
— じゅん@パラレルワーク漫画家 (@jun0424) May 25, 2020
初めてKDPで出版してから約1年半が経ち、今回、6冊目の出版となりました。
とにかく出版することが大事なんだ。出版しないと何も始まらない。たくさん出版することで質が上がっていくものだ。
このツイートを見ていると、そんな勇気をもらいました。
それで、なんとか心の平静を保ち、今回、無事に出版することができました。