ObsidianはWikipediaのようにリンク形式で情報を整理することができるため、知識の整理に便利です。さらに、Obsidianの「エイリアス」という機能を活用すると、より知識の整理がはかどります。
Obsidian – Connected Notes
Dynalist Inc.無料posted withアプリーチ
エイリアスとは、簡単に言えば、1つのノートのタイトルを別の複数のタイトルとして認識させることができる機能です。
ちょっと言っている意味がわからないかもしれませんね。例を見ていただいた方がわかりやすいかと思います。
ちょうど、日本史の流れをObsidianでまとめていたので、その例で説明しますね。
平安時代に「藤原定子」という女性がいました。歴史の本では、「定子」と出てきたり、天皇の妻となったため「中宮定子」と表記されたりします。
同一人物なので、1つのページにまとめたいのですが、タイトルをどうするかです。
中宮定子というタイトルにすると、他のページで定子や藤原定子というキーワードがあった場合にリンクさせることができません。
ここで便利なのがエイリアスの機能です。
中宮定子をタイトルにしたページで、以下のとおり書くと、他のページの「中宮定子」というキーワードとリンクするのはもちろん、「藤原定子」でも「定子」でもリンクできるようになります。
試しに他のページでダブルブラケット([[]])を入力し「定子」と入れてみたところ、中宮定子のページをサジェストしてくれます。
これがエイリアスの機能です。
このように別名がある場合、1つ1つノートを作らずとも、1つのノートで完結できるので知識を整理しやすくなりますね。
さらに便利さを実感した事例として江戸末期の「尊王攘夷」の説明のノートを作っていたときです。
尊王攘夷は、「尊王攘夷派」や「尊王攘夷論」というキーワードで出てきます。とはいっても、これは1つのノートにしたいところです。
また、もともとは「尊王」と「攘夷」という考え方がくっついたキーワードなので、尊王と攘夷という言葉もこのノートにリンクさせたい。さらに尊王派や攘夷派という言われ方もします。これらの1つのノートにしたいわけです。
エイリアスの機能を活用して、以下のとおり、書いておけば、すべてこのノートにリンクさせることができます。
このように別名がたくさん出てくる場合、Obsidianのエイリアス機能は本当に便利だなと、あらためて実感しました。
とくに、こういった知識を整理しているときは重宝する機能です。