レシピをノートアプリで管理することの有益性は、以下の拙著で述べました。
この中で紹介したとおり、私はレシピをApple純正メモアプリで管理していましたが、最近、Notionで管理することを試し始めました。
理由は、次の5つを実現したくなったからです。
- レシピと献立をリンクさせ献立をカレンダーで表示したい
- 一度作った献立を簡単に変更したい
- 過去の献立を現在に活用したい
- 献立を俯瞰して材料のバランスを見たい
- 献立とレシピの内容をもとに自動で買い物リストを作りたい
1つ目と2つ目については、Numbersでカレンダーを作り、Apple純正メモアプリの各ノートのURLを貼り付けて実現していましたが、割と面倒で非効率な感じがしていました。3つ目と4つ目はAppleメモでもできないわけではありませんが面倒です。5つ目は、自動では無理です。
特に1つ目と2つ目を実現したくて、Notionを試すことにしました。
Notion自体は、以前、試したことがありますが、自分には必要ないと思い、まったく使っていませんでした。なので素人同然です。
ただ、Notionにはテンプレートという機能があります。いちから作らなくても自分のニーズにあったテンプレートを活用すれば、自分の想いが実現できます。そんなテンプレートが果たしてあるのか。
……ありました。
私のニーズにマッチしたテンプレートが。
それがこちらです。
レシピ&献立&買い物リスト(Notion AIなし版)テンプレート | Notion (ノーション)マーケットプレイス
35ドル(約5,000円)と決して安くはありません。ただ、前述した私のニーズをすべてマッチしていたので、思い切って試してみることにしました(Notion AI版もありますが、私はない版にしました)。
買ってよかったと思います。かなり便利です。Apple純正メモアプリには500以上のレシピを保存していたのですが、あまりにこのNotionのテンプレートが便利だったので、一気にレシピをNotionに移行しました。しかも手作業です。かなり時間がかかりましたが、それだけの価値があると思ったのです。
では、どう便利なのか、先ほどの私のニーズにそって5点紹介します。
1 レシピと献立をリンクさせ献立をカレンダーで表示できる
まず、実際の献立の画面を見ていただきましょう。こんな感じです。購入したNotionのテンプレートから少しアレンジしています。なので我が家の献立です。ウチは妻と家事を分担しているので、私が当番で料理をする日のみの献立です。
カレンダーは月と週に切り替えることができます。
また、週末が非表示になっていますが「レイアウト>カレンダー>週末を表示」をオンにすれば週末を表示できます。
ではこの献立はどう作るのか。
実際、献立を作るときって、レシピから探して作りますよね。この流れがスムーズに操作できるんです。
まず、カレンダーで献立を立てる日の「+」を押します。
すると次の画面になります。
次に、レシピ集の中から検索します。例えば、「すぐ作る」というフィルタを押すと「すぐ作る」タグがついたレシピが検索されます。ちなみにこの検索条件は自由自在にアレンジできます。レシピ集の中から献立に加えたいレシピを決めたら、先ほどの献立のページにドラッグするのです。
これだけです。これで献立に追加されました。
タイトルは自動でつけてくれます。
この日に他のレシピを加えたいときは同じ操作を繰り返します。
ちなみにiPadの場合は、ドラッグができません。では、どうするかというと1行目のレシピをタップしてレシピを検索します。
また、もう1つの方法としては、「献立DB」ページの「新規ページ」を押して「メニュー名」を検索して「日付」に希望の日付を入力することでも可能です。
さらに便利なのが、献立に加えると「作った回数」としてカウントされるので、最近作っていないレシピやよく作るレシピを検索できるようになります。
さらにさらに便利なのが、献立で表示されたタイトルを変更しても元のレシピのデータに影響されないということです。これの何がよいかというと、私は翌朝の弁当も夕食と一緒に作るのですが、献立に弁当という表記をしておけるんですね。
先ほどの献立を見ていただくとわかるのですが、レシピ名の頭に弁当の絵文字が付いているレシピがありましたが、これは翌日の弁当用です。
これが元のレシピのデータにも弁当の絵文字がついてしまうと、別に弁当だけのレシピではないんで都合が悪いんです。
2 一度作った献立を簡単に変更できる
献立って結構変更する必要があるんですよね。あると思っていた材料が冷蔵庫になかったり。子どもの学校の献立とかぶっていることに気づいたり。
そんなとき簡単に献立の変更できるのが便利です。献立のカレンダー上でドラッグするだけです。簡単ですね。
ただ、月内ならカレンダー上でドラッグでできますが、他の月に変更したい場合は「献立DB」で日付を変更します。
3 過去の献立を現在に活用したい
過去に作った献立を現在に活かせると便利ですよね。例えば1年前の献立をそのまま使うとか。
過去の献立のカレンダー上の日付をコピーして現在の日付にペーストできれば便利なのですが、これはできないようです。
そこで私は「献立DB」でコピペしています。該当のレシピを選択状態にして「複製」します。そして、日付を該当の日付にすれば、過去の献立をそのまま現在に活用することができます。
4 献立を俯瞰して材料のバランスを見れる
レシピにはタグをつけることができます。献立のカレンダー上にもタグが表示されますので、例えば、メインの食材でタグをつけておけば、カレンダー上で料理のバランスを見ることができます。
デフォルトで表示されるのは「カテゴリー」で設定したタグです。
また、メモ欄に書いた内容もカレンダー上に表示されますので、献立を見るときに留意したいことを書いておけるので便利ですね。
各レシピの画面は以下のとおりです。カテゴリは自分の好きなようにアレンジできます。メモ欄とはカテゴリの2つ上の欄ですね。これらの順番も自由自在に変更できます。
5 献立とレシピの内容をもとに自動で買い物リストを作れる
献立から自動で買い物リストを作ってくれると便利ですよね。
これが実現できるんです。
買い物ボタンを押すと、献立内の材料をもとに自動で買い物リストを作ってくれます。
ただ、私の場合、いろいろいじっていたら自動で表示されなくなってしまいました。というのは自動で表示される買い物リストは献立にあるものすべてです。私は献立は1ヶ月分作ってあるので、買い物リストに1ヶ月分表示されると困るのです。
よって、下の画像のとおり、「献立」に買い物リストを作りたい献立を検索して設定することにしています。するとここで設定したレシピに必要な材料を買い物リストとして自動で作成してくれます。
具体的には、上記で献立を設定すると以下の画面になります。
ここで、画像では見づらいですが、右上にコピーボタンがあるので、それを押して下の方にスクロールして貼り付けると以下の画面になります。
これで買い物リストが完成です。
さらに便利なのが、材料がリンク状態になっています。例えば、上記の画像では「キャベツ」を押すと、あらかじめ設定しておいたネットスーパーのWebページが開き、「キャベツ」が検索された状態になっています。
ネットスーパーを使っている方は買い物が相当便利になると思います。我が家は、買い物はすべてネットスーパーなので、毎週、この作業で買い物は終わりです。
ちなみに、レシピの画面で新たに材料タグを加えた場合は、買い物リストの設定ページでタグを加えておく必要がありますのでご注意ください。
6 その他
他にも便利な点はたくさんあるんですが、さらに付け加えておきたい点としては、
同じレシピを複数の日の献立に割り当てれるということです。他の類似のNotionのレシピのテンプレートを少し試したのですが、あまりこういう仕様はなかったんですよね。
また、私は使っていませんが、Webページからのレシピの新規登録が簡単です。Notionクリップを使えば簡単に取り込むことができます。
最後にレシピ関係の画面を載せておきますね。
まずレシピ集はこんな感じです。
個々のレシピのページを見るとこんな感じ。
画像には収まっていませんが、さらに下にスクロールすると手順を自由に書けたり、元のレシピの画像を貼ったりできますよ。
以上、もし気になったらぜひNotionのテンプレートを試してみてください。これはあかさんという方が作られたテンプレートです。
あと拙著もご覧いただけると嬉しいです。レシピをノートアプリで管理する効用をこれでもかっていうぐらい語っています。