今後の読書の選書の参考にしていただきたいと思い、毎年恒例の「2024年 人生に影響を与えた本ベスト3」を紹介します。
人生に影響を与えた、というのは少しおおげさかもしれませんが、具体的な行動につながったり、自分の考え方や生き方に新たな視点を加えるきっかけになったり、と何かしら強い影響を受けたという意味で選んでいます。
また、面白くて熱中して読んだ小説もあわせて紹介します。
毎年、この作業を通じて、1年間に読んだ本を振り返り、よい本に出会えたことに感謝をしています。
なお、対象期間は2023年12月15日〜2024年12月14日です。
1 2024年 人生に影響を与えた本ベスト3
これまで年間に読む冊数を目標にしたいたこともありましたが、今は、どれだけ再読したくなるほどのよい本に出会えるかを意識しています。
第1位『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた』
今年最初に読んだ本。これまでこんなにわかりやすい世界史の本を読んだことはありませんでした。
古代・中世のヨーロッパ→中東→インド→中国→大航海時代 の順で学ぶだけでこんなに理解が深まるとは。
所々に内容をまとめた簡潔な図解が挿入されていて、より理解が深まりますね。
世界史の概観をつかむのは本書1冊で十分です。それくらい充実した内容でわかりやすいです。
第2位『私は無実です 検察と闘った厚労省官僚村木厚子の445日』
こんなことが現実にあるのか!と驚かされた。
検察に屈することなく無罪を主張し続けた元厚生労働省の村木厚子さんは本当にスゴイと思う。彼女の生き方や信念には心打たれた。自分が同じ立場だったら同じ言動がとれたか。人として目指すべき方向性を見出せた気がしました。
関係者は「村木さんがそんなことをするはずはない」とみんなが口を揃えて言っていたが、そんな人間になりたいと思いましたね。人柄に憧れます。
第3位『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?――MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』
ここで言う「一流」とは身体の異常にいち早く気づき上手に対処をできる人をいいます。
一般的によく知られている内容も多いですが、実験結果などとともに説明されているので説得力があります。
網羅的な内容でわかりやすいので風邪対策はこれさえ読んでおけば大丈夫と思える本でっした。予防への意欲も高めてくれますよ。
その他
惜しくもランキングに入らなかった本を2冊紹介させてください。
『君たちはどの主義で生きるか ~バカバカしい例え話でめぐる世の中の主義・思想~』
面白くて学べる本です。バカバカしいとサブタイトルにありますが、バカバカしいからこそ記憶に残ると思いました。難しいことを笑いに変えながら学びにできる本書はスゴイと素直に思います。しかも身近な話題のたとえが多いのでテーマは難しくてもとっつきやすい。
プログラマーは世界をどう見ているのか
多くのプログラミングの本は退屈ですが、本書は実社会での思考の仕方と絡めてプログラミングの基礎が学べるので面白かったです。
しかも初心者にとって説明がかなりわかりやすい。プログラミングに少し興味があったので出会えてよかったと心から思える本でした。
2 2024年 面白かった小説
次に、2024年に読んで面白かった小説を紹介します。
第1位『贖罪の奏鳴曲』
Audibleで読了しました。犯行現場から始まるストーリーはどこに落ち着くのかまったく読めない展開で一切退屈しませんでした。犯行を暴くシーンは圧巻で全く思いつかなかったですね。後半は次から次へと真実が明らかになりどんどん面白くなっていきました。
本書は「御子柴弁護士シリーズ」の第1作目です。今年は、このシリーズにハマり、一気にすべて読みました。
まずは本書を手に取ってみてください。ハマりますよ!
第2位『ルビンの壺が割れた』
話題になっただけはありますね。これまでこんな小説は読んだことがありませんでした。
かつての恋人同士のフェイスブックでのやりとりのみで展開されるストーリー。とはいっても一切退屈はしませんよ。
どうなるのか先が読めません。
とにかくページをめくる手が止まらなくなる小説です。文章が読みやすく分量もそれほど多くないのもよかったですね。
第3位『誰かが私を殺した』
東野圭吾さんの初のAudible作品。加賀恭一郎シリーズ。
3時間弱の短い話でしたが。、登場人物の心情がしっかり描かれた深みのある作品でした。最後までミステリーとして楽しめるのはもちろんですが、切なさや愛情を感じさせる心を動かされる小説でした。さすがです。
加賀恭一郎シリーズのファンももちろんのこと、ミステリー好きであれば必ず楽しめます。シリーズを読んでいなくても大丈夫です。
その他
その他、3位以内に入れなかったのですが、面白かった小説もあげておきます。
『諸葛亮』
諸葛亮孔明は三国志演義では人気の人物ですが、史実に近い諸葛亮を読みたいと思い、これまでいろいろ読んできました。
中でも本書が一番面白かったです。三国志演義に比べれば地味かもしれませんが、行政官としての諸葛亮の魅力に惹かれます。
『成瀬は天下を取りにいく』
Audibleで読了。
中2から高3までの少女の話なのですが、生き方をいろいろ考えさせられる小説でした。
閉店間際の百貨店に毎日通ったりお笑いのM1に出たり突然坊主にしたり。クスリと笑える突拍子のない行動にも成瀬なりの信念があり、それが自分自身の生き方を考えさせられる契機となります。
3【参考】過去の人生に影響を与えた本ベスト3
過去の「人生に影響を与えた本ベスト3」は以下のとおりです。