エディタアプリの Ulyssesは、データをUlysses内(正確にはiCloud内)に保存しますが、外部フォルダ(iCloud Drive・Dropbox)に保存することもできます。もちろん、これらの外部フォルダに保存したデータをUlyssesで開くこともできます。
ですので、例えば、ObsidianやLogseqなどローカルにデータを保存するアプリと同じデータを扱うことができます。
ただ、 Ulyssesの外部フォルダでノート(シート)を扱う場合、 Ulysses内で扱う場合と比べて、一部の機能が制限されますので、注意が必要です。
今、私が把握しているのは次の2つです。
1 一部の入力支援機能が使えない
一部の入力支援機能が使えません。
入力支援機能とは、例えば、iPhone版のUlyssesでいえば、キーボードの上に表示されるボタン一つで見出しを入れたりリンクを入れたりできる機能です。
Ulysses内に保存したシートを開いて、入力支援機能のうち真ん中の「あI」(⌘の左)をタップすると以下の内容が表示されます。
しかし、 外部フォルダに保存してあるシートを開いて、同じく入力支援機能を開くと、以下のとおり、内容が減っているのです。
具体的には、マーク済み(::)、削除(||)、コメント(++)、注釈({})、ビデオ((vid))がありませんので、外部フォルダでシートを扱う場合は、これらの機能が使えません。
ちなみに、Ulysses内でこれらの機能と使ったシートを作成した後、そのシートを外部フォルダに移動させようとすると、以下のメッセージが表示されます。移動させると、その機能を失います。
2 画像が挿入できない
外部フォルダで扱うシートには画像が挿入できません。
Ulysses内でシートを開き、画像を挿入する場合、以下の画面が表示されます。「イメージを追加…」をタップして画像を挿入することになります。
しかし、外部フォルダのシートを開き、同じく画像を挿入しようとすると、以下の画面になります。先ほどの「イメージを追加…」がないのです。
ただ、「URL」欄に、例えば、WordPressにアップした画像やGyazoにアップした画像のURLを入力すると、Ulysses内で画像を表示できます。
ちなみに、Ulysses内で画像を挿入したシートを作成した後、そのシートを外部フォルダに移動させようとすると、以下のメッセージが表示され、移動させると画像が表示できなくなります。
3 まとめ
記事をまとめます。
Ulyssesで外部フォルダを使う場合は、次の2つの機能が制限されます。(私が把握できている限りなので他にもあるかもしれません)
- 一部の入力支援機能が使えない
- 画像が挿入できない
以上のように、Ulyssesで外部フォルダを使う場合は、一部の機能が制限されますので、Ulyssesで外部フォルダを使う場合は、あらかじめご承知おきの上、お使いください。