プロの作家ではないからこそ書ける”価値のある本”とは何か。
結論から先に言えば、実体験を赤裸々に語った本とニッチなテーマの内容の本ですね。それをKindle本(KDP)で出版することです。
この2つはプロの作家でないからこそ価値がある本になると思います。
というのは、自分が読者の立場で考えると、Kindle出版の本を読んでて面白いなと思うのは、著者の実体験が盛りだくさんの本だからです。
とくに、商業出版ではここまで書けないだろうなという、著者の本音が赤裸々に語られている本は面白いですね。編集の手が一切入っていない生々しい著者の実体験だからこそ、文章の上手い下手に関係なく興味深く読めます。
これはプロではない、すなわち商業出版ではないからこその価値です。
もう一つはニッチなテーマ。
これは、当然、採算からいって商業出版では難しいですよね。でも、どんなニッチなテーマでも、求めている読者はいるはずです。
私の例で言えば、2020年に出版した『たすくまの小技40』というKindle本はiPhoneアプリの「たすくま」ユーザーをターゲットにしたかなりニッチな本です。でも、発売以来、細々とではありますが、今だに読んでいただいています。
iPhoneアプリ「Taskuma(たすくま)」をもっと便利に使いこなしたい、もっと効率的に操作したい。 そんな「たすくま」ユーザーに向け、本書は、「たすくま」を4年以上愛用している著者の実践的なテクニックを40個厳選して収録しています。
これも商業出版では難しい、KDPの価値ですね。
これまで10冊以上、kindle本を出版してきた
素人作家の目線で言えば、こういった実体験を赤裸々に語る本とニッチなテーマの本は素人でも強みを出しやすい。そして、それがKDPの強み。逆にメジャーなテーマで書くなら、よほど付加価値をつけないと、同じテーマなら読者はプロの作家が書いた商業出版の本を選ぶ可能性が高いでしょうね。
こう言いながらも、書きたいテーマで書けばよいとは思うんですが、ここを少しでも意識しておくと、読んでもらえる本が書けるのではないかと思っています。
そう考えながら書いた本が、最近、出版した以下の本です。
会社員をしながら知的生産を行うための情報管理というニッチなテーマについて、自分の実践をふんだんに盛り込んだ本です。ご興味があれば、KindleUnlimitedで無料で読めますので、ぜひ、ご覧ください。
さまざまな情報管理ツールがある中、どのツールを選び、どのように情報管理を行うのか。10年以上、Evernoteを使ってきた著者が、この10年間の試行錯誤から得た知見をもとに、今後の情報管理に必要な考え方を紹介します。また、著者が会社員をしながら効率的にブログや本の執筆をするためにたどり着いた「知的生産のための情報管理システム」を図解つきで公開します。