最近、以下の記事で書いたとおり、メインのメモアプリをEvernoteからApple純正メモアプリにシフトしつつあります。
そこで悩ましいのが、Evernoteであればプレミアムプランなら1ノートの容量と1ヶ月の保存容量の上限さえクリアすれば、無制限に保存できます(ノート数の上限あり)が、メモアプリはiCloudのストレージを消費する、ということです。
よって、Appleメモアプリで見返す可能性が低くなったメモは、Evernoteに移したいところです。
そこで、本記事では、AppleメモアプリからEvernoteにメモを移動させる方法と留意点を紹介します。
1 メモアプリからEvernoteに移動させる方法
メモアプリからEvernoteにデータを移動させる方法は2つあります。メモアプリの複数のメモを一括でEvernoteに移動させる方法はありませんので、1つのノートの移動です。
- 共有メニューからEvernoteにコピーを送信
- 単純にコピー&ペースト
この2つはEvernoteに移した結果が異なりますので、分けて解説します。
サンプルとして、以下のメモアプリの内容をEvernoteに移すことにします。
サンプルには、見出しや小見出し、リスト、チェックリスト、画像がある場合など、あらゆる内容を想定したものにしています。
(1)共有メニューからコピーを送信
左の画像のとおり、メモアプリのノートを開き、右上のメニューをタップし、下から表示されるメニューの中から「コピーを送信」を選びます。右の画像のとおり、Evernoteをタップします。
すると、保存先のノートブックなどを聞いてきますので、任意の場所を選び保存します。
Evernoteに保存された結果が以下の画像です。
メモアプリの1行目だけでなく本文全体がEvernoteのタイトルに表示されています。
画像は問題なく保存できていますが、一番上に移動しています。もともと画像の位置は、リスト1の上でした。
見出しや小見出しの装飾は解除されました。
リストも解除されました。(上の画像はリスト形式に見えるかもしれませんが、文頭に「•」がついているだけで、Evernoteにおける箇条書きとしては認識されていません)
チェックリストも解除されました。
以上が結果です。
単なる本文と画像だけの移動なら問題なさそうですが、リストやチェックリストがあると、そのまま移動させることはできないということです。また、Evernoteのタイトルに本文が入ってしまうので修正が必要になります。
これでは、実用性に欠けるので、次に、単純にコピー&ペーストした場合を見てみましょう。
(2)コピー&ペースト
メモアプリからEvernoteにコピー&ペーストした結果は以下の画像です。
Evernoteは、タイトル欄と本文欄が分かれているので、本文欄にペーストしました。よって、タイトル欄は自動で「無題のノート」となっています。
見出しと小見出しは、太字が維持されています。
画像は移動できていません。メモアプリで画像だけをコピーして、Evernoteにペーストすると移動はできますが、本文を一括でコピーすると移動できないようです。
リストは、以前の以下の記事でも紹介しましたが、問題なく移動できています。階層も維持されています。
チェックリストは維持されず、リストに変換されています。
以上が結果です。
こちらも、タイトルを入れないといけなかったり、画像は、再度、メモアプリからコピー&ペーストしないといけなかったりと、修正は必要になります。
2 留意点
メモアプリの共有メニューからコピーを送信する方法も、単純にコピー&ペーストする方法も完全な形では移動できないことがわかりました。
それぞれの留意点は次のとおりです。
■ 共有メニューからコピーを送信
- 画像は一番上にくる
- 見出し、小見出し、リスト、チェックリストはすべて解除される
■コピー&ペースト
- 画像は移動できない(個別にコピー&ペーストが必要)
- チェックリストはリストに変換される
3 まとめ
完璧な形でメモアプリからEvernoteに移動できないとすれば、より近い形を維持して移動できる方法をとるしかありません。
メモアプリからEvernoteへの最適な移動方法をまとめると、次のとおりです。
- 基本は、コピー&ペーストで移動(画像は個別に移動)
- 画像があり他は本文のみ(見出しの設定やリストがない)の場合は共有メニューからコピーを送信(ただし、画像を移動させなければいけない場合あり)
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