さまざまなノート系アプリや情報整理系アプリがある中、Evernoteを10年以上使い続けている私がEvernoteを何にどう使っているか。どういう使いみちに落ち着いたのか。本ブログでは「今どきのEvernoteの使いみち」と題して連載記事を書いています。
その1つの使いみちが「気分ログ」です。
1日のうち3回、自分の心と向き合い、そのときの気分や、何を考え、何を感じているかなどを、1、2行の簡単なメモでEvernoteに記録しています。
メモを書くタイミングは起床後、昼食の前、寝る前です。
あまり時間をかけると、続かなくなるので、30秒もかからないくらいの、わずかな時間でメモする程度です。音声でメモすることもあります。
それをEvernoteの「Lifelog」という日記が保存してあるノートブックに日記と一緒に保存し「気分ログ」というタグをつけています。
基本的には毎日3回メモしていますので、1ヶ月もすると結構な量になります。
一覧で見ると、自分の気分の変動がよくわかります。
以下の画像が、「気分タグ」をつけたノートを実際に一覧で表示させたところです。朝は睡眠アプリの結果をノートに添付しています。
タイトル欄には、そのときの気分を一言で表現した内容を書き、本文には1、2行で詳細を書いています。タイトルの前の数字は、⑤が最高で①が最最低の5段階で表した気分の度合いです。数字は、感覚でつけているだけなので、ブレはありますが、一覧にすると、気分の浮き沈みが一目瞭然です。
平日でも休日でも1日はあっという間です。
だから、せめて1日3回だけは、自分自身の心が発する言葉に耳を傾け、それをできるだけ言語化しておこうという取り組みです。
何の意味があるのか。
時折、面倒になると、そう自問することもあります。
意味と言えるほどでもないかもしれませんが、その時々の自分の感情を言語化するというのは、自分のメンタルの傾向が読み取れたり、自分のストレスを吐き出す場としても使えます。
ちなみに、絵本作家のヨシタケシンスケ氏は、『思わず考えちゃう』の中でこんなことを言っています。「日々の気づきをスケッチしているが幸せを感じているときほどスケッチが少なくなる」と。私も心身ともに調子がよいときほど1回で書くメモの量は少なくなり、不安定なときほど吐き出す量が多くなります。それで無意識にメンタルのバランスをとっているのかもしれません。
また、身体の不調もメモしているので、気分と身体の不調との関係も把握できます。
気分というのは、そのときに言語化しておかないと、後から振り返えることが難しいものです。
それを絶えずメモし続け、時々振り返ることで、常に自分自身と対峙することができている、という実感が湧いてきます。少し大げさな言い方になりますが、生きている、という実感と言ってもよいかもしれません。このとき、こう感じた自分が確かにそこにいたんだ、と。
では、なぜEvernoteなのか。
確かにEvernoteでなくてもメモを保存できるアプリなら何でもいいかもしれません。
ただ、私がEvernoteに保存しているのは、気分ログは長年ストックしていく情報なので、やはり信頼のおける点、日記も保存している点、ノートブックとタグという2軸で整理できる点などからEvernoteに保存しておくのが便利だと思っています。
以下の記事で紹介とおり「CalEver (NotesViewer)」を活用すれば、カレンダー表示から気分ログのメモを振り返ることもできます。
ちなみに、この気分ログの記録と日記は、「Taskuma(たすくま)」で書いて、Evernoteに送信しています。
別にTaskuma(たすくま)を使っていなくても、FastEverやTexteverなどEvernoteにすぐにメモできるアプリはたくさんあるので、自分の好みで選べばよいでしょう。