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自分のブログと向き合うためのフリーライティングのススメ 〜300記事目で考える自分にとってのブログとは?〜

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このブログ「いつもていねいに」を書いている 小田やかた です。
プロフィール @ottaka18

この記事でちょうど300記事となりました。

初回の記事が2015年9月なので、約2年8ヶ月の道のりです。

いい機会なので、ここで自分にとってブログとは何なのか、フリーライティング(思いつくままに書き出してみた)してみました。

実は、ブログ以外に時間を使わないといけないことがあるのではないかと、ブログとの向き合い方に不安定な時期でもあったので、自分のブログに対する向き合い方が無意識な点も含め見えてきて、なかなかおもしろかったです。

ブログを運営されている方、一度、「自分にとってブログとは何なのか?」というフリーライティングをやってみるとおもしろいかもしれませんよ。オススメです。

公開するか迷いましたが、今回、私がフリーライティングして出てきた言葉を多少整理して記事にすることにしました。

長文で内向きな内容なので、読みづらいかもしれませんが、きれいごとではなく本音の部分も修正せず公開しています。

ブログ運営に行き詰まっている方や苦悩を抱えている方にとっては、ひょっとすると何かの突破口が見つかるかもしれません。私のフリーライティングは、結果的にそんな内容になった気がします。だから恥ずかしながら公開に踏み切りました。

まずは、「自分にとってのブログとは何なのか?」ちょっと書き出してみませんか。

1. ブログに対する苦悩

(1) 貴重な時間をブログに費やして何の意味があるのか?

定期的に聞こえてくる自分の内なる声。

「ブログを書いて何の意味があるの?もっと他に時間を費やすことがあるんじゃないの?」

私は、共働きの子育てサラリーマンなので、自分の時間がたくさんあるわけではありません。

ブログを書く時間があるなら、もっと子育てや家事に時間を費やさなくていいのか、身体を休める時間に使わなくていいのか。そんな考えが頭の中に定期的にやってくるのです。

そうなると、一気にブログを書くモチベーションが下がります。

それが時には数日、ときには数週間続きます。

また、PVはそれほど意識していないつもりですが、それでもPVが下降気味だったりするとその症状はより深くなります。

ただ、そうかと思うと、無性にブログを書きたくなるときもあります。次から次へと書きたいことが出てきて、ネタだらけになるのです。そして、隙間時間ができると常にブログを書いている。そんな時期もあります。

(2) テーマ設定の苦悩

本ブログの記事は、WorkFlowyやEvernoteなど知的生産に資するツールの紹介が大半で、あとは子育てと冷えとり健康法に関することになっています。

そういう方針で始めたブログだったのですが、時折、もっと自分が日常生活で感じたことを自由に書きたい、と思うことがあります。また、無性にぜんぜん別のテーマで書きたくなることもあります。

そんなとき、本ブログとは別のテーマのブログを立ち上げようか、と真剣に考えたこともあります。

でも、このブログの更新頻度が週2回前後ということを考えると、とても運営できるとは思えないので、別ブログ立ち上げの考えは封じ込めています。

それに、常にそう思い続けているわけではなく、ときには自分がよく使っているWorkFlowyとEvernoteに絞って書くべきだ、という相反する想いに支配されることもあります。

気分屋。という一言で片づけられそうですが、私はそういう気質ではありません。ことブログに関してはそうなのかもしれませんが…。

感じたことを書きたいこともあるし、WorkFlowyやEvernoteなどのツールに絞って書くべきだと思うこともあり、気分によってブログに対する想いが揺れる、ということがあるようです。

(3) ブログをやめれば?

ブログのテーマに苦悩し、貴重な時間をブログに費やして何の意味があるの?と思うのならブログをやめればいいじゃん、と言ってくる自分が時には存在します。

でも、そう言われるとこう思うのです。

ブログを書いてるときが何よりも集中していてあっという間に時間が過ぎる。それはブログが好きだからなのではないか。

また、自分の考えを自由に発信できるメディアは持っておきたい。

だからブログをやめたいわけではない、ということだと思う、と。

それに、なんだかんだ言って、本ブログを立ち上げる以前に他のブログを運営していて、かれこれ10年以上は続けているのです。

試しに、はじめて立ち上げたブログの開設日を見てみたら、2006年5月でした。中国語学習がテーマのブログでしたが、その後、運営サービス会社を変えながら、日記、ネタのストック、読書レビュー、子育てとテーマを変えて、ほそぼそとブログを続けていました。

正直、意識的にはブログが好きなのかはよくわかりませんが、こんだけ続けていれば、無意識的には好きなんだろうな、と今あらためて思います。

2. ブログに対する向き合い方

気分的なものなのかはよくわかりませんが、ブログに対する向き合い方が右往左往するなら、300記事目の節目に、今現在のブログに対する向き合い方や考え方を整理しておこうと思いました。

また、フラフラと心がさまよったら、これを読み返すことで何らかプラスになるかもしれません。

(1) ブログの優先度は「仕事・子育て・家事」の次

まずは、日々の暮らしの上での優先度の整理です。

以前、以下の記事で書いたとおり「仕事」「子育て」「家事」の3つをしっかりやって、残った時間が「ブログ」という優先度です。

ただ、ブログを書く時間を確保したいから、これら3つを効率的に取り組む、というのは大いにありですね。

「ブロガー」より「父親&夫」「ブロガー」よりも「父親&夫」 これは、先日、拝見した次のブログに出てきたフレーズです。2人の子どもを持つ親として、ハッとさせられまし...

(2) 考えたことを書き、書くことで考え、それを公開するブログ

ブログは「自分が考えたことを公開する場」でありたいと思っています。

日々、考えていること、考えたことを書きとめる。日々、書くことで考える、書きながら考える。

それを切り取ってブログで紹介する。

考えたことを書き、書くことで考え、それをブログで公開する。そういうブログのあり方を志向したいのです。

考えるために書き、書くことで考え、その先に「ブログ」がある自分にとって、ブログは「自分が考えたことを公開する場」でありたいと思っています。 日々いろいろなことを考えます。 それは取るに足らな...

(3) 自分の思考・実践・行動を通じて得た内容を書く

自分だから書ける記事を書く。特別な知識や技術があるわけではありませんので、自分の思考、実践や行動を通じて得た内容を書くということです。何かの焼きまわしの記事は書かないようにしたい、ということです。

テーマとしては、普通のサラリーマンの情報の管理、文章作成、タスク管理など、いわゆる知的生産に関することを書いていきたいです。それが、今ではWorkFlowyやEvernoteが中心となっています。

他、たまに健康、子育て、自分が日々感じた雑記的な記事を書きたいです。これらは前者のテーマを求めて見に来てくれる方にとっては期待されていないテーマかもしれません。

ただ、私が他の方のブログを読むとき、テーマと少し離れた日々の暮らしに近い内容を読むと、その方の人間性が垣間見れて、ブログ全体を興味深く読むことができる、と思っているので、書くことがマイナスにはならないと思っているのです。

が、そう思う反面、いずれ分離させたくなるかもしれない、という火種にはなりそうな気もしています。

(4) 見た目にこだわる

ブログをやっている方、みなさんそうだとは思いますが、多くの方に読んでいただき、参考にしていただきたいと思って記事を書いています。

そうであれば内容はもちろんのこと、見た目が良いほうが読みやすいし、読みたい、と思ってもらえます。そういう意味でブログの見た目にはこだわっていきたいです。

また、ブログの見た目が自分好みであれば、自分のブログを見ていると、さて次は何を書こうか、とモチベーションが上がってきます。

ブログの見た目にこだわる効用 1ヶ月頃前、以下の記事で書いたとおり、タイトルロゴと本文のフォントを変えました。 https://teineini.net...

(5) PVはちょっとだけ意識する

これまで、PVは意識しない、という方針でブログを運営してきました。

ただ、やはり気にならないといったら、ウソになってしまう自分がいました。

やっぱり、PVが増えると素直にうれしいです。

逆にPVが減ると、一時的な減少はよいのですが、減少傾向が収まらないと、正直なところ、書くモチベーションが下がったり、前述のとおり、何のために書いているのだろう、という思考に陥りそうになりがちです。

PVを増やすためには書くわけではありません。ここは意識したいところですが、じゃあ、PVをまったく意識しないか、といったら、ちょっとは意識する、というのが本音です。いや、ちょっとではないかもしれません。

アフィリエイトもAdSenseも同じで、ぜんぜん詳しくないし、たいして勉強もしていなくて、ただ貼っているだけなのですが、やはり増えるとうれしいです。

増やすためにブログをやっているわけではないし、増やすためだけに記事を書きたくないのですが、ちょっとだけは意識している、というのが本当のところです。

3. ブログに迷ったときの杖ことば

作家の五木寛之氏は『杖ことば』の中で、人生のツライとき苦しいとき支えてくれた言葉を「杖ことば」と言っています。

私もそういった杖ことばを持っていますが、ふとブログの運営で心迷ったときの杖ことばを整理しておこうと思い立ちました。

以下で紹介する言葉(本)は、当時、これを見た(読んだ)ときはもちろん、今でもブログの運営に行き詰まったときは、何度も見返しています。

(1) 『ブログを10年続けて、僕が考えたこと』

何のためにブログを書くのか、と悩むこと自体がナンセンスな気持ちにさせてくれる言葉が満載です。

文章を書くのが好きだから書く。誰かに何かを伝えたいから書く。ただそれだけでいいじゃないか、と言われている気がします。

私には、ブログに対する向き合い方を軽くしてくれる言葉が踊っているように見えました。

◯どれだけ読まれたかよりも、誰に、どのように読まれたか、ということの方に私の関心は向いています。

◯特に儲かるわけでもないブログを毎日のように更新し続けられるのです。勘違いや思い込みが入り込む余地などありません。私は文章を書くことが好きで、誰かに何かを教えるのが好きで、自分で書いたもので楽しんでもらうのが好きで、……といったことに確信を持てます。

◯自分の人生に起きた出来事や、自分の頭を使って考えたこと。 そうしたことをブログに書き続けていけば、いろいろなものが変化していきます。 目に入る風景が変わります。触発される考え方が変わります。 体験を求めたくなり、本を読みたくなり、誰かに説明したくなります。 自分で書いてきたことを読み返して、新しい発見をしたり、自分についてより深く知ったりもできます。

(2) 『「Chikirinの日記」の育て方』

ブログを「自分のメディア」としてとらえる視点を持ちたいと思うきっかけを与えてくれました。また、考えたことを文章にするのは特別な行為でもなんでもなく、「考えたことを書くのは日常の行為」というスタンスを私も持ちたいと思いました。

◯今日、考えたことを文字にして書き留める。それは私にとって、ご飯を食べるとか、お風呂に入るといったこととほぼ同じくらいに自然な、日常の行為なのです。

◯私が目指したいと考えたのも、やたらと読者が多いブログというよりは、雑誌やCSの専門チャンネルのような“想定読者のプロフィールが、絞り込まれているブログ”でした。

◯前述したように私が目指したのは、「Chikirinの日記」を価値あるメディアに育てることであり、“価値あるメディア”とは、特定の共通点を以て絞り込まれた読者が集まっている場所、という意味でした。

(3) 『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』

たぶんこの本に書かれた言葉を一番見返していると思います。だから以下の引用文を前2冊のように3つに絞りきれませんでした。

本のタイトルはWorkFlowy入門となっていますが、WorkFlowyに関する内容だけでなく、いや、むしろそれ以外の内容が胸に刺さる内容ばかりで、何度も見返しています。

というのは著者も共働きの子育て世帯で、その環境の中で「個人の継続的な知的生産」にいかに取り組むか、という点に大変共感したのです。

忙しくてブログになんて時間を割けない!やせっかくな貴重な時間をブログにあてて何の意味があるの?と思ったときに効く言葉が満載です。この本に出会えたことが、仕事や子育て、家事をしながら、こうしてブログを書くことができているエネルギーになっています。

◯何のために情報を管理するのかといえば、「情報を組み立て、新しい情報を生み出すため」、つまり、知的生産です。

◯「個人の継続的な知的生産」とは、「プロの研究者ではない普通の個人が、仕事としてではなく私的に、しかし、ある程度一貫したテーマを持って、文章を書くことを続ける」ということです。「個人の継続的な知的生産」は、誰に対しても開かれています。

◯普通の個人が、仕事としてではなく私的に、ある程度一貫したテーマを持って、文章を書くことを続けることは、その人が生きる毎日の生活という制約の中でしか進みません。

◯知的生産は、情報のフローです。情報をインプットし(着想)、情報を操作し(連想)、情報をアウトプット(整想)する、というフローの中に情報を流してこそ、知的生産になります。

◯「個人の継続的な知的生産」が生活全体の一部分に過ぎないことをネガティブな制約と捉えるのをやめ、既定の条件と考え、むしろ積極的に活用する、ということです

◯知的生産の母体を自分の毎日の生活に置く、ということでもあります。 自分が過ごす毎日の生活は、ある意味、最も多くの情報が流れる場です。どんなに多くの本を読んでも、どんなに多くのセミナーに参加しても、実際の毎日の中で流れる情報のほうが、量も質も圧倒的に豊かなはずです。そうであれば、その豊かな情報を、発想や思考や表現を生み出す土壌として活用しないのはもったいないと言えます

◯「毎日の生活を圧縮して知的生産に集中するにはどうしたらよいか?」と考えるよりも、「毎日の生活を、自分なりの知的生産の母体とするには、どうしたらよいか?」と考えるほうが、ずっと賢い選択です。

4. 自分にとってのブログとは

で、結局、自分にとってのブログとは何なのか?

ここまで書き連ねてきて、こう思うようになりました。無理やりまとめると、次の1文になるのかなと思います。

自分が関心を持っていることに対して、自分の考えていることや実践している内容のうち、他の方も参考になりそうなことを自分が好きなように公開する場

ブログを書いている多くの方がそうであるような内容に落ち着きましたが、表現的な斬新さや奇抜な言い回しなど、何も考えず、ただただ、自然と出てきた言葉をつなぎあわせて素直に網羅的に書くとこうなりました。

5. おわりに

結局、勝間和代氏が以下の記事でおっしゃっていることが本質なんだと思います。

思い立ったら書ける環境があるんだから、何でも書けばいい。読んでくれる人がいればラッキーだし、いなくても書きたいわけだからそれはそれでいい、ということですね。

なんでブログを書くのか – 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ

とにかく、思い立ったら、いつでも、どこでも、なんでも書ける。

だから、なんか、思いついたこととか、考えたかと、読んでくれる人がいればそれでラッキーだし、いなくても、書くし、という感じで、とにかく、書きたいわけで。

この記事は以上です。

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小田やかた
ブロガー&Kindle作家。二人の子どもを持つ共働きサラリーマンです。(プロフィールの詳細)iPhone・iPadアプリを活用した効率的なインプットとアウトプットの方法を発信しています。
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